竹内すい
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白湯ひと口 浮かぶしょうがの年輪に生まれた朝をたしかめている
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事なせず寝つけられない部屋を出て ヒトの形になでる夏風
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とげとげの心も短歌にしたならば たなびくかなの曲がりにおさまる
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16に知ったときから幻のバンドを 君もいいねと言うから
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すれ違う言葉にすがる日々の朝 防虫剤が「おわり」と示す
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昨日ごと乾きし化粧映るしじま 家族のように立ちのぼる孤独
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雨粒がひかる油絵の車道で 胸締まるのに思い出せない
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陽炎のキッチンへ出て背中見つ 憎しみさえも解凍されてく
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はつなつに 生まれる前から知っていた枝垂れ柳のスローモーション
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