Utakata
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川辺村道
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これまでたくさんの♡を本当にありがとうございました
いつかまたここに戻ってうたかたの弾ける音に耳を澄まそう
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とりどりの薬飲む母「ジェネリックさまさまやな」と元気な声で
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適当に運動会をやり過ごし代休こそがイベントだった
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置き配の荷物のように待つわたし きみの心の扉は閉じて
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叱られた遥かな記憶 耳掃除している祖父のそばで暴れて
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公園にひとりしょんぼり立つぼくは氷雨に濡れる日時計みたい
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首かしげスマホを睨む母さんはやっぱり紙のチケットがいい
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反論を飲み込んだ日のスーパーで長ねぎグッと折り曲げている
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手術後の犬の呼吸を感じつつじっと添い寝をしている夜長
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「後任はとてもやさしい先生よ」辞める主治医が最後に言えり
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両親の仲が不穏な日はずっと動物園でペンギン見てた
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短歌部の友へのメール「小生」を使ってすこし文士の気分
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カリゴリと歯石を取ってもらいつつ親不孝とか反省してる
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当日券無いと知りつつ会場に来てみるほどの推しがいた秋
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ベタベタと嫌な思い出 手に付いたガムシロならば拭えるものを
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なぜダメか教えてほしい 自販機に拒絶されてる硬貨はわたし
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しかたなくビル街を行く祖父の足 踏みたいだろう畑の土を
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失言の恐怖症って言いながらいっぱいしゃべるあなたに安堵
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文化祭の舞台でぼくの決めゼリフ飛ばしたあいつ 今は警官
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短歌部の馴染みの茶房 カレーには超特大のらっきょうが付く
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会員はわたしひとりのファンクラブきみの幸せ願い続けて
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ややこしい期待を背負う 併殺になるなら三振してくれよって
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同郷で同い年じゃん 敬語からタメ口になるスイッチがON
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悩んでる徴候だろうまた君は窓際に来てメガネ拭いてる
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手を洗うときに袖口濡らすぼく「アホやな」と言う君が恋しい
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仕事場を抜けてスタバへ「辛抱」の在庫切れにて補充に向かう
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相聞歌、叙景、時事詠 広角に打てるあなたの自然な構え
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コーヒーの粉がほわほわ膨らんで きみの笑顔を咲かせる香り
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一目惚れしそうに眩しい女子だった一緒にバスの日除け下ろせば
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冒険に燃えてるみたい 通常の散歩コースを外れゆく犬
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あんたより力あるでと行商の
媼
(
おうな
)
の担ぐ荷は五十キロ
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