Utakata
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川辺村道
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これまでたくさんの♡を本当にありがとうございました
いつかまたここに戻ってうたかたの弾ける音に耳を澄まそう
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あちこちに退会届を出し終えて いまの自分に句点を打った。
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「まぁいっか」ばかりの日なり畳んでる洗濯物のびみょうな湿り
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担当を外されし帰路 川底にねじ曲がりたる傘の骨見ゆ
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穴の無いドーナツであれ 甘党のきみが作歌の姿勢を語る
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長生きはするものだってじいちゃんが電子マネーをかざす自販機
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一時間早く退社の先輩は「俺だけサマータイムやさかい」
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薄れゆく気配を抱いた 表札にチロの名前の残る実家で
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負かされた敵に教えを乞うた日の風がこんなにさわやかだとは
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冷や飯に味噌汁かけて啜ってる 打たれ弱くて萎れた夜は
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プレゼンの不備を突かれて狼狽し オウンゴールのような言い訳
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本屋にてパラパラめくる時刻表 わずかでもいい旅の空気を
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出囃子がずっと鳴ってた 弟子入りを夢見て寄席に通った日々は
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黙々と職場を支え続けてた
碍子
(
がいし
)
のようなベテランが去る
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遠き日の家庭訪問 先生にくっついて来た友よ元気か
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「母親とうまくいかない」マニキュアの欠けた中指見つめて君は
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なつかしい大阪弁の目医者さん 僕のカルテはもうおまへんか
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運転が君だったから無事通過 こんな所でネズミ捕りとは
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思うまま生きてゆくぜよ 小説の竜馬と過ごした幸せな初夏
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名称に惹かれて一度降りてみた「六地蔵駅」 梅雨晴れの空
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たわむれにかかったコブラツイストが演技を超えて痛かった春
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大喜利に似ている会議 いいかげん何か発言しないとマズい
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わが歌に詠まれし姉は笑いつつ出演料を貰おうかなと
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今はもう無い商店の広告が錆びてかたむく路地裏の塀
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じゃがいもと一緒に裏漉ししてみたい 雑念ばかり増えてる恋を
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会議中きみの視線が僕に言う「パスを出さずに自分でシュート」
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延命の治療は要らん 終活を始めた母が団子食べつつ
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プロジェクトここで無念の打切りか降雨コールドゲームみたいに
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おせっかいの割には恩に着せられて もやもやしてる陽炎の道
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掛け布団ふいに鬱陶しくなった 早くも夏が挨拶に来て
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工場の跡地の深い草むらに引き込み線の軌道は眠る
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