Utakata
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川辺村道
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ただ飄々と
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「
飛
(
ひ
)
」という字きみとまったく書き順が違ってたのを思い出す秋
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あの人とどんな関係ですかって聞けずに帰る霧雨の駅
21
乱筆のわたしが書道七段のきみのとなりに寄せ書きをする
28
流星が降り注いでる 父さんに跡は継げぬと伝えた夜を
24
食材と洗濯物を嗅ぎ終えて満足してるいぬ年のきみ
19
チロの墓を撫でる母さん 天国に私が行ったらすぐ駆けて来い
16
失敗は俺のせいかよ もやもやと歩く川辺に彼岸花燃ゆ
21
休職の君のデスクのペン立てにムーミンが居て ずっと待ってる
51
母親の眼差しだった小児科医 十五の僕に「背伸びせんとき」
31
引越しがせまって空にしています 冷蔵庫とか恋ごころとか
21
吸血をし過ぎた薮蚊 ふらふらと飛んで園児に潰されにけり
21
フリスビードッグの大会出ようかと言えばあくびで応えるわんこ
20
夜勤へと向かうあなたに力水つけるつもりで麦茶を渡す
28
照れながら話す恩師よ 阪神が勝つと今でも甘くなるって
18
どんぐりが頭に落ちた子の言えり いま隕石が飛んで来よった
30
気の利かぬ子だと言われて育ちけりそれを証明している職場
14
犬二匹キスするようなポスターを君と見ている手も繋げずに
17
三振で最後の打者になった子の肩を抱いてるチームメイトよ
22
君よりも百倍多く散らしてる フランスパンのかけらを卓に
19
力なく地面に落ちた雛鳥に駆け寄る犬をダメダメと引く
18
女流とは言われないよと姪っ子が生き生きしてる将棋道場
24
ふところは平野のように広かった むかし相撲で遊んだ父の
23
スマイルは営業用と言いつつも君はまわりを明るく照らす
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合コンでいつも浮いてる 洋楽の中に混じった演歌みたいに
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冷蔵庫のドアの色んなマグネット繋げて描くきみのイニシャル
18
目の手術終えて明るくなった祖母 推しのインスタ熱心に見る
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愛犬の右後ろ足を撫でましょう不自由なりに動いてくれて
18
不覚にも少しときめく ニセモノの広瀬すずからメール届いて
23
「耳遠いぞ」「あなたの滑舌悪すぎる」父母の喧嘩は元気な証拠
23
給料は二軍だけれど重圧は抑え投手と変わらぬ職場
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