Utakata
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くつした
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2021年から始めました。
拙くも続けて行きたいです。
(映画にまつわる短歌がたまにあります。)
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踏切が、降りて開かるる兆しなく。ささくれを剥き、毛玉を毟る。
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改札に君が居るのを期待する。 でもね、居ないと少し、ほっとする。
3
ストーブの前が定位置、心地良い。 わざわざ恋など、するもんじゃない。
5
大嫌い。行けたら行くって、雑返事。 それしか言えない、今がその時。
1
列を成す、子供等の傘クルクルと。 雪降るリズムに合わせる輪舞曲
(
ロンド
)
。
1
目が合って、好きだと気付き思い出す。 私にはまだ、恋があったと。
1
ふと、父の 声聞いたよな、京王線。 涙よ勝手に流れてくれるな。
3
こだわりは今出さなくていいんだよ。 君の美学はどうでもいいよ。
3
ここがいい。知らない場所や流行より。 私にとっては全てがある部屋。
2
山育ち、海を見るたび帰りたい。海から離れて、ここじゃないとこ。
1
食む指に、噛める爪なくシリシリと 確かめるように滲みるのを待つ
3
暇潰し 噛む爪も無く、指を食む。 歯応えもなく、滲みる指先。
2
齒でこそぎ、甘皮捲り鉄の味。 舌で舐め取る、痛みとともに。
5
解けない 結び目にした、靴紐の 緩ませ方を、知らないままに
1
行ってみたい。呪いのような定期区間 知らない駅とか向こう側とか
2
夕食の、メニューを決める午後三時 牡蠣フライとなり、ご機嫌の父。
0
通り道 凍った坂で、膝笑う 私も笑う、間違えた靴
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