竜泉寺成田
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投稿数
275
ストローをシュークリームにぶっさして吸ったひとりになれたしあわせ
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ひるまにはうまく見えない空にある細かい穴を通る死ぬとき
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あのころは未来が無限だったから最小公倍数がなかった
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霧が立ちこめてしまって深い霧見えなくなって仇でさえも
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あさがくるあさがくるあさがくるあさがくるあさあさあさあさあさあさ
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あの空が青く見えるの? ほんとうに? だったらきみは天国行きか
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指輪はねハリー・ウィンストンじゃなきゃだめといわれてそっとフラれる
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すれちがう大学生が言っていた「んごぼぼぬの」の意味を知りたい
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どの鳩が最初に飛ぶかかけてみる僕も誰かにかけられている
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地に足がついているまだついている下ばかり見て歩くひとりで
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認めたくないことがあるでもきっといいんだそれで、それでいいんだ
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きみと付き合いはじめたら急速に町で増えはじめた喫煙所
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卒業式、返事で炎上した彼はクラスで一番おもしろかった
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海抜が高いところに住んでいる海を基準として生きている
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行き先が「希望」のバスに乗る 読みが「ぜつぼう」じゃないことを祈って
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なだらかな丘をころがるおむすびを拡大したらマシュマロだった
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はらっぱに太鼓が響く現象を 祭 と呼んで夜とたたかう
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あの人を倒してくれてありがとう残念ながら警察が来ます
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人ごみでなぜか聞こえたきみの声それが最後のさよならでした
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ふえていく付箋はきっと輝ける未来だきっと、きっとそうなんだ
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トイレからぽたぽた水が漏れている責められている責められている
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椅子の傷ひとつひとつを眺むればすべて異なる青春の跡
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神を神とよんでる時点でハマってる僕らぜんいん神の術中
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てのひらに降りたときには消えていて僕はほんとの雪を知らない
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夜高く舞う鳥わたしマシ 依頼しました、割とうまく騙る世
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一日じゅう昼の香りがただよって生きていられる気がしたよ、春
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遠くからでも分かるひと太陽は遠くにあってこそあたたかい
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冷たいが先に来ていた町を出て知った底冷え、ゲームスタート。
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ぼうけんをやめてしまったあの日からピチューはずっとピチューのままだ
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人質に取られた未来が叫んでる今を奴隷にしちゃダメだって
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