Utakata
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竜泉寺成田
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おい桜、いやならいやと言っていい そっと咲きたいときもあるだろ
3
おやすみと言われた方は従わず言った方だけ寝るのなんなの
4
髪形を何度変えてもダメでしたわたしはずっとわたしのままです
4
不良より不良が欲しがっていたあのやきそばパンがいちばん偉い
5
やめてくれ春よ無断で休むのは倒れてしまう冬が過労で
5
目が覚めて遠い記憶の学校がふやけて溶けて消えたゆっくり
5
「ペンよりも剣が強いよ普通に」と言ってくるひとペンで突き刺す
7
二兎を追うものは令和じゃ五兎を得る星野源が証明している
10
けだるげに時が経つのを待っているキャッチさながら並ぶ鉄塔
5
もしきみが二年前から来たのならきっとそこまで変わってないです
2
木のへりをぺらりぺらりとめくったらぎゃあという声 ぺらり、ぺらりと
4
今きみを送ればきっと後悔をすると分かってきみを送るの
4
ポケットにそんな余裕はないよなと考えながらティッシュをもらう
9
あの人はドルをダラーという人でデズニーランドに連れてってくれた
8
四つ打ちの重低音が響く胸にはないきっとぼくのこころは
6
後ろから突き落とされて青空がどおんどおんと波打っていた
5
ペンギンはにんげんたちをじっと見てべつになんにも考えてない
9
だるそうなあなたをひとり教室に呼ぶ卒業を人質にして
9
孔雀には小さな穴が開いていてそこをのぞくとなにかが見えます
7
もしもしと二度も仮定をしなくてもいいよわたしはわたしですから
9
心臓をぼくらは誰も動かせずそれでも生きる自分の意思で
15
新宿で迷うわたしを振り返り消えてしまった未来数える
12
銀行に入ったぼくの友だちは漫画じゃなくて新聞を読む
6
3ページ目から白紙になっているノートがきっと5冊はあります
9
あのころはぼくひとりだとおもってたあさがくるなといのるにんげん
7
シュレッダーみたいな顔のハーモニカ吹いて刻んだかなわぬ恋を
7
おれはまだ生きているまだ宵闇にまたこんにちはまたおれはいう
3
蛍光の線が引かれた古本で顔も知らないいのち読んだ日
7
へんじがないただのしかばねのようだあれ、いや、ちがういきてたごめん
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つむじ風、吹いたあのころあの場所であれはぼくらの竜巻だった
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