柿のたね
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創作和歌(文語短歌)を詠む程度の能力。
気まぐれに過去作品から漁りつつ出来たてホヤホヤ新作載せつつ。
最近詠んだものは歌意を口語短歌にしてルビ化。

秋の夜の千夜の八千夜の通ひ路の迷宮の果ての夢はまぼろし
1
くれなゐの 色うち消えて うつりゆく もみぢの心 君や知りけむ
3
浪の下 水精すいしょうの砕くる 都は溶け 蝉の時雨の 音にぞかへる
1
花も実も 種すら我に な知らせそ むなしき土の 前でまみえばや
2
あかねさす 日影零るる 対の玻璃はり朽葉の四十八色の けしきぞ宿らむ
2
風笑ふ 春を誘ひて 花見酒 酔ひて塩梅あんばい 忘れたるやと
4
かはらざる 道を歩けば 散る花の 雪と覚ゆる 風の冷たさ
3
あまつ月 あまたの星を ふらせ給へ 星無き夜にて 君と語らむ
4