Utakata
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おにく
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自我がありません
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緩やかに形を変える柔らかな誰のものでもない我が乳房
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アパートの窓から覗く暮らしには誰かと誰かの愛があるかも
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セカイとはキミとボクとで出来ている安楽死を待つ真っ白な部屋
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ものごとの終わりはいつも突然で挨拶する間もない通り雨
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車から投げ捨てられしタバコとは愛を知らない女の末路
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「さよなら」は言わないけれどさよならの前に悲しいキスをしようね
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心から愛してくれとは言わないが攫ってくれよ秋の夜風よ
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迫り来る黄昏からただ逃げるよに法定速度で走ってるバス
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こころまで汚れつちまつたぼくたちに在るのは孤独と死のみなのです
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大丈夫、まだきっとわたしここにいて湯船の中で形を保てる
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何ひとつ間違いのないこの海に嘘をまぜたら灰色になる
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剥き出しの心臓握り潰す昼石榴の実ひとつ床に落として
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とくべつに、なれなかったね。抜けるよな青空みたいこの空洞、穴
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この夜は乗り越えるには暗すぎていつかの君の光を探す
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優しさを教え込まれた僕たちはいつか完全な球体になる
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いつの日かまちの灯りの営みの一部になれるそう信じてた
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誰彼と踏み超えてゆくその季節夏の悲鳴が聞こえていますか
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我思う故に我ありデカルトの言うとおりなら私はいない
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ちょっぴりのお砂糖と深い絶望でわたしのからだ満たされてます
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受け入れて欲しかったんだほんとはね甘いばかりを享受する君に
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大切なものだけを詰めた箱庭は踏み込んだ途端腐り落ちてく
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生きている心地はとうにないけれど生温い風あびながら帰る
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交わりは存在証明自己嫌悪偽物の月が照らしたナイフ
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うすはりのグラスみたいに脆く儚いものになれたら幸せだったね
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にこにことしてる人たちほんとうに感情があるのかと思う駅
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午前
2
時
35
分
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秒息をしている優しい滅び
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死を思うとき死もわたしを思うかな?恋ってこういう気持ちなのかな
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永遠を誓いすぎたね僕たちはゆびきりげんまんはりせんぼんで
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