Utakata
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駒田準也
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即時詠
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気になって蛹を背から切り開く ほら夏という夏がもつれる
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煮て焼きつ形崩れど保たれりさらば豆腐に輪郭はなし
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海の輪郭をなぞっても地図は描けるのでは?って波のさざめく
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いちにちを一旦なかったことにするねむるを選ぶときの崖際
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終りに苛まれているいまは浅くながい眠りのような雨です
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陽射す日の鏡面としての地表が俯くひとにあつまっていく
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Wikipediaにも語り手がいるけど挨拶はできない そこにいて
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かかとを隠しあっていて遠くなる立ち尽くすのに力が要るとは
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白亜から一見舗装されているぐらぐらの路 手の甲でさわる
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はじまっていないものから終わる夏 夜明けに夜明けの稚魚を探そう
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草臥れたかに見えた鳩が突如飛び立ちより深くなる森林
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ここ以外すべて空室かのような(ここというのもセミの脱け殻)
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曖昧を曖昧にしか書けないこと愛は未だに気づいてない
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遥かさを思い知るときひらかれる門の向こうに獏は佇む
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直角を四つ集めて原点に帰る者を嘲けり果てへ果てへ行く点P
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塩飴や梅ソーダでひとひとりの平成30年は洗える
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死者は去る いちばん遅い電鉄に乗りつつ雲の縁ばかり朱い
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冗談を噛ませても駄目あくことのない瓶蓋を握る幽霊
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なにもしない こんな状態の果てにいたいが横たわる一人部屋
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細路地の排気を吸ってさまざまに寄ってきた夜を肺から吐く夜
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家庭科を何も活かせずぼくはただ
忄
(
りっしんべん
)
に空を添えてた
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エントロピーを広めるためにつくられたトロピーちゃんすぐ放散したね
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蝶番外れて悟りが開いたり閉じたりしては余風を誘う
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目を閉じて均した暗闇においても悟りは右下にある気がする
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紙擦れる音のみ手のひらに収まり
一寸後
(
ちょっとあと
)
風はあちらに去ぬる
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自分のは何色かしら知らずにも人の手を渡り歩けるの、血
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雨は降る、ことごとく降る。窓が濡れていて、食欲はあるけどないな。
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その日ごと見つけた夜の縁に染み輪郭を取る野菜生活
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雨を知っていますか 「愛してる」と「愛している」はすべて同じですか
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いずれにも拡がって散るそういえばわたしたち熱射病でしたね
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