Utakata
登録
Login
シロネン
フォロー
12
フォロワー
12
投稿数
57
丸メガネ 子どもの気持ちを 持つオジサン
« 最初
‹ 前
1
2
霜月や 重く成りゆく 掛け布団 重力以上のものを感ずる
14
帰り道 すでに夕日は 見えなくて 墨を
磨
(
す
)
るよに 夜が溶けだす
16
人生は 悲劇のような ものだねと 笑い飛ばせる あなたは喜劇
7
「黄色より 茶色いとこが 好きなんだ」 ふと思い出す カステラ食べて
12
ふんわりと 光る月見て 思い出す ぐりとぐらたち つくったカステラ
14
子の頃は 分からぬ味も あったねと 豆ご飯食べ 語らう
妻夫
(
めおっと
)
12
もしかして 違和感醸す炊飯器 開けて嬉しき 「栗ごはんかよ」
15
靴下も もそっと厚手に変わる頃 深まりし秋 履きて感じる
16
秋を食う ゴロリゴロリと 芋だらけ 母がこさえる 鬼まんじゅうよ
17
今宵鍋火にかけ煮込むグツグツと メガネ曇らす湯気さえ旨し
13
サクと言う 妻がひと口林檎食う かの音聴けば 分かりし旨さ
14
六弦を おさえる指先 シンシンと 痛むことさへ かっこが良くて
10
「ぼくがやる」 飲みもしないのに 子がまわす カリリ、カリリと コーヒーミルを
15
親指を まんじりと見て 腑に落ちる 父と似た指 だから親指
12
思ひだす 車窓から見るかの景色 文庫本のページもめくらず
10
前髪にいのちをかけし乙女たち その日の心緒 毛先に託し
11
群れを成す「アキノセイタカキリンソウ」 揺れる黄の花 鼻をくすぐる
15
いちりんの 花を追いかけ 一人旅 知らない駅に わらべ降り立つ
13
朝な朝な 深く思いを巡らせる 何塗るべきか この食パンに
14
誕生日 レベルアップも四十回目 「ちから」「すばやさ」また下がりけり
11
衣替えなかなかすすまぬ神無月 冷房つけてパジャマはながそで
14
どうしようあぁどうしよう どうしよう ケンタッキーかマックの二択
9
もう一人わたしの中に誰かいる 勝手にアラーム 止めちゃう私
14
「もういいや!その一言が超危険。」 息子が言った 宿題しながら
12
ややあって いまさら気づく不在票 ポストの隅で寝息もたてず
12
この世では飲まなきゃやっていられない ファイトイッパツ 元気ハツラツ
10
「うわっ!くさい」 しかめる妻の横顔を 今年も見たよ 金木犀よ
9
« 最初
‹ 前
1
2