cwside
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投稿数
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夜明け前坂を登って高台から眼下に見える寂しいホーム
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はじまりは夜明けだけれど体操が終われば人の顔くっきりと
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近所のラジオ体操初参加三日坊主になりませんように
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生け花の稽古作品褒められて帰り道は自然と笑顔
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実家にて介護認定調査あり元気に浴槽またぐ母なり
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お雑煮の餅を焼くのか煮るのかで意見分かれる夫婦ふたりで
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大晦日ゆっくり刻が過ぎて行く気持ちよさそうにイビキかく君
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「ふてほど」の連続放送中学だったあの頃の自分思い出す
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魚屋の老夫婦妻せき込んで「大丈夫」声かける夫
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冬至の日夜回りする拍子木の音響く商店街
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午後2時陽の光ささず室内干しに変更する冬の到来
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取り込みが遅れ暗闇で洗濯物取り入れた手がかじかむ師走
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屋上で冬の空気を感じながら洗濯物干す師走の朝
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月命日供花持つ手がかじかんで義父とさよならした日を想う
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チケットのネット予約システムを理解できたら売れ切れ悲し
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屋上に師走の陽沈み薄暗い空に尖った三日月浮かぶ
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埴輪展人の多さに驚愕す最終日の2日前なり
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商店街週末催事準備に追われる肉屋朝早くから
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われ好物君が準備本当は君の誕生日の夜なのに
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朝起きて君に伝えるおめでとうふたりはしゃぐ誕生日
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高尾山画面越しに美しい紅葉を見て行った気になる
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われの気持ち君には全部見えている夫婦だからと君がわれに言う
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自転車で風きり走る冷たさを肌で感じる冬の到来
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美容室髪の毛切りて髪型が木の葉のこさんみたいだねと君がわれに言う
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年齢を重ね感性老けないすてきな言葉紡ぐ方だった /谷川俊太郎さん
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笑わせるつもりなくともまわりの笑い誘うわれこのまま生きてく
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午後からは晴れるとの予報洗濯物干すが夕方湿っぽいままに
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片付けが苦手すぎる君それみて片付けすぎるわれなり
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お互いに補い合って人生をともに生きてゆく君とわれ二人
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足元に気を付けください コントライブ係員言う われ老化自覚
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