ばきばき
12
13
投稿数
50
「帰るの?」と 何度も僕の後ろ髪を 引っ張る君を 抱いて寝る夜
10
一粒の恋をしている もうずっと 結婚しても 年をとっても
12
僕たちは何も知らない 愛情の受け取り方も与え方さえ
11
会いたいをカバンに詰めて新幹線 往復三万円で恋する
13
「それはもう……恋だよ」「恋か?こんなにもドロドロしてて哀しいものが?」
7
忘れたの?(三回くらい言ったのに……。私のことに興味ないのね)
11
もう二度と離さないでよ この夜を思い出にしたら許さないから
5
僕はもう頑張れないかも 毎日に押しつぶされて押し花になる
22
この切らぬ髪は願掛け 切る時は 左の薬指が光る日
6
もう何もいらないのだと気づかない 二人でいれたらそれでいいのに
9
嗚呼誰に祈ればいいの 毎朝の座れはしない満員電車よ
8
僕たちは 見えない未来さきへ行くんだね 優しさだけを灯火にして
12
イベントを 走る走る 俺たちは 推しが欲しいしダイヤは惜しい
5
「ぬくもりが恋しい 今夜会いに来て」 言えない 私、強がりだから
10
朝ぼらけ 桜で色づく山々に 桃源郷を想い描く日
7
大切にされていると感じてる その眼差しと声の色から
13
「元気だよ」「気にしないでね」に隠された「寂しい」だけが伝えられない
21
独寝ひとりねは寂しい ほんとは今すぐに走っていきたい 夜空を裸足で
9
暗い部屋 まるで嵐の中の寝息に 仕事に行くのを引き止めたい朝
7
花はまだ咲かないけれど この春も二人で過ごせることの嬉しさ
16