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三十一文字の日記帳のつもりで短歌をよんでいます。アイコンは母が撮ったルリビタキです。よろしくお願いいたします。

まだ暑い秋の月見にパイナップル バガキン月見めっちゃ好きです
10
コロナ明け 他人ひとと話すの 五日ぶり わたしの声も 他人みたいで
12
なんとなくただなんとなく生きてたい 年輪の意味なんて要らずに
10
建物と空の高さは比例して田舎帰れば頭に日焼け
10
曇り空海との境足で消し世界に私だけと寝転ぶ
14
マイワシのミラーボールに目を細めダンスホールで踊る夢みる
10
身体から意識を放り出す眠気 残業続きの遠心力
14
香焚いて真っ直ぐのぼる煙よりわたしは燐寸マッチの煙が好き
13
水滴が肌に描いた鱗肌 このまま竜に為れたらいいな
12
数多あるやり直し地点 戻るなら いつに戻るか 戻っていいのか
19
ガラス吹きわたしの息の形を知る 泡立つ肌の風鈴できた
17
呪いってかけた人には解けないでしょ だから長引く ずっと引きずる
6
雨風で巨大魚の背のような広場を歩く そろりそろりと
9
桜より 傘のチューリップ 先に咲き 今年の春は ガサツな奴だ
8
吹き荒ぶ春の嵐とかいう奴が私の髪を耕してくる
6
朝起きて淡い日陰を揺蕩ってぬるい風に流されて歩く
8
引っ越して2年が経って鼻が効く 沈丁花って咲いていたのね
10
私はね、見よう見まねでやさしいの だから私のうわべだけ見て
23
人々のやさしさに寄生する為にやさしいフリを必死に演じる
5
真夜中の話し相手はネガティブで鬱陶しいし今日はもう寝よ
3
手の中の白い太陽輝いて、こわい夜なんて溶かして消してよ
7
社長より頂きました文旦の皮剥きジャム煮 休日が終わる
9
雪だるま とろけて笑みが深くなる 春を待つには儚い笑顔
13
シャーベットの上を渡る帰り道 砕氷船のダッドスニーカー
4
一粒か一滴なのかわからない雪は積もるの雨は凍るの
5
月初めハビットトラッカーチェック表は真っ新に月末サボりなんて無かった
4
クレームを聞き流して考える四畳一間と海の面積
7
誰の為?私の為に決まってる まず取るべきは私の機嫌
16
カレンダー2月のシフト書き込んだ しろ仕事 くろ休み くろの負け
8
わたあめを水で洗ったアライグマみたいな顔で明日を迎える
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