Utakata
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二杯目の珈琲はただ回らない運命の輪を回すため注がれ
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いくつもの風が去るのを見送って眩しさだけがそこに残った
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虚しさの代わりに過ぎてゆく風が輝いてるのを確かに見てた
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芍薬の蕾が日に日に開くので死のうとするのは一旦やめた
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音程という言葉を知らないままのラッパが無邪気に響く秋空
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手ごたえのないまま終わる一日の最後に齧る林檎の味よ
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ひとりでも歩けるけれどその道はふたりで彩る花を敷きたい
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大輪の花が咲いてた道だから今まで来たしこれからも行く
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誰もみな捨ててしまいませんように あの場所にいた私たちのこと
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くだらない雑談ばかりが聞こえてる待機所の戸はうまく開かない
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真夜中に取り残されたような卓でコーヒーゼリーを静かにくずす
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なにもかもどうでもよくはない、だからカロリーメイトばかり食っている
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缶入りのコーンスープが残業の味になるまでの月日の流れ
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大判の花が咲いてるブラウスであなたの気持ちが少しわかった
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思い出せ ダミーエンター踏んじゃってYahooが開いた時のこころを
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爆音のMIDIが流れて焦ってるきみの背中を眺めていたね
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海をゆく準備運動としてあったダイヤルアップのピーガガの音
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明日のことは考えられる状況にない あの日の雪がまだ溶けていない
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遥か昔約束したからここにいる
患
(
うれ
)
い悩める手の中に桃
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岸壁の水くろぐろと凪いでいる溶けてなくなる今日よさよなら
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本日の訪問者1人 ほぼ死んでるページが生きてた頃のおもいで
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唐突なちくわ大明神に気を取られているような人生だった
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あの失敬ドヒューンみたいな勢いでいけるはずだろ気を強く持て
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おしまいに別のことなど思ってた冷凍餃子の羽根を焦がして
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そのへんのコンビニ行くような格好できみとふたりで旅行がしたい
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