Utakata
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翠 蓬蘭
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異世界が 重なると言う ハロウィンの 宵にあなたの 足音追はむ
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空飛ぶ、は ないものねだりの 最上級 叶えあなたを 連れて戻らむ
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あの人が 今日も息づく 異世界へ きさらぎ駅にて 乗り換え行かむ
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颯爽と すれ違うひと 黒纏う 貴方と見紛い 振り向く夕暮れ
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在りし日の 写真にあるは 姿のみ まことのあなたが 匂い立つ秋
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メモアプリ 並ぶ日付は 悲劇前 この日に戻れる 魔法はいづこに
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今君が 吹き渡る千の 風ならば 月に泣く我 どうか見つけて
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あの人の 代わりに我を 死神よ 手に手をとりて 闇の国まで
5
いつになれば 受け止められる 君の死を 悲しみだけの 秋が駆け行く
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あるはずの 予定消すのが 哀しくて そのまま今日も アラームが鳴る
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彗星が またこの空へ 来ると言う 攫って飛んだ 彼を返して
9
いつの日か タイムマシンに 乗り行かむ あの秋の日へ 君救う為
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今日もまた 君が紡いだ言の葉を 噛み締め過ごし 一日が行く
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今君に せめて一目見 叶うなら 手探り行きたし 黄泉平坂 (改正)
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今君に たとえ一目見 会えるなら 手探り行きたし 黄泉平坂 /三回忌に寄せて
6
この世界 何処にも君は 本当に いない何処にも あなたはいない
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嫁入りの キツネの祝いか 大粒の 雨落ちて来る 満月の宵
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種残し 己は枯れ行く 草花と 同じく哀し ひとの営み
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街角の 花屋のピンクの コスモスに 草むしりする 母の背を見る
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銀行の 窓口どうぞ、と 籠にある 甘い宝石 どれにしようかな
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大量の 宅配ピザが くぐる戸の 見知らぬオフィスに 和む夕暮れ
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在りし日の 日記開けば 蘇る 熱気と風と 君の呼ぶ声
9
菫色 九月の恋と 言う歌を 歌えばコーラス こおろぎの声
8
愛らしい 金の小花の 香り満つ 少し嬉しい 駅までの道
12
乱れ咲く 逢魔が時の
(
ひ
)
炎
の華に 誰の化身か 黒揚羽居り
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人知らず 我の思いは 土手の上 ひとり揺れたる 彼岸花かな
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かけそばに きみ映してや 満月を 邪魔する雲め 虫の音が追う
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そばにある きみと月見の今宵こそ 永くあれぞ、と 時計外さむ
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電線で 小休憩か アキアカネ 漂う花の香 光を浴びむと
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水たまり 浮かぶ小さな 金の花 何処まで匂う 台風一過
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