Utakata
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三条
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真夜中のテレビ 八十年が過ぎおとぎ話のような戦争
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寂しさは苦しさ 一人でいることにいつまでたっても慣れはしなくて
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「友達」の音の形を確かめる 愛しているとバレないように
9
一人では生きてゆけない
鴇
(
とき
)
だって気高さゆえに絶滅したの
5
傷口にレモンを絞る今はまだ泣き出すほどの痛みでいたい
3
傷口にあなたの
唇
(
くち
)
が触れるとき血は体液のひとつと思う
6
薄皮を剥ぎ取るときのさみしさの中で退職届を綴る
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壊れたら二度と元には戻れない休職明けの非常階段
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わたしたちみんなちがってみんないい 家の時計はすべてズレてる
10
根拠なく「大丈夫だよ」と口にすることがあなたの最善でした
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水たまりはしゃいでわたる 何事もはじめのうちが一番だから
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絶対にこんな夫婦になりたくはないな 一人が正解でした
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髪の毛を梳かす束の間みつめあう他人のようなあなた 誰なの
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それなりにとりつくろってやってきたアスファルトさえ溶ける真夏も
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美しく産まれた人を見る度に
何十万円
(
いくら
)
かかるか考えている
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言わなくていいことばかり言った気がしている 既読スルーのライン
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もし君がこの世にいると知ってたらもっとまじめに生きてきたのに
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嘘をつくこともなかったまだ君を知らないままの世界線では
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いつか見た悪夢の中のあの人の外反母趾の親指の爪
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熱帯夜 今夜死んでもいいような気持ちで一人膝を抱える
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前よりも性格悪くなった気がするけどもしや昔からでは?
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性格の悪さが顔に出てるわねファンデーションじゃ隠せないわね
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わーって言う、今それ以外言うことがないから元には戻れないから
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いつだってつらい 笑顔の犬だっておんなじ気持ちでいると思うよ
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