窓花
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349

まどか と申します。
仲良くしていただけると嬉しいです。
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山盛りのかっぱえびせん延々とかじる真夏は軽い歯ごたえ
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新聞が長年の謎解き明かす今日は世界が明るいようだ
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梅雨明けて君の巣立った八月の色は深まるいつか逢おうね
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ビギナーズラックが終わるこの辺で氷マシマシアイスコーヒー
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ほわほわのあなたのつむじを見るために介護ベッドの隣に座る
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蚊の羽音聞き流す夜 左手がすべてを負って腫れている朝
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雨雲の消えない訳を「梅雨でしょ」と乙女心を知らない君が
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信号がずっと青でさ五年前別れた君を思い出したよ
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ヒトに換算しなきゃ敬えないの?十三歳の馬の嘶き
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そよ風がごろ寝の身体撫でていくこのまま明日へ行けたら至福
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マッチングアプリを勧められているマッチの後を描けないまま
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雨のあと冷えた空気の降りる町どこかの子らのひそひそ話
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容赦ない眼精疲労 悔しくてブルーベリーのアイスをかじる
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どんな言葉も君を救えなかったことは免罪符にはならない
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倫理の教科書でソクラテスが死んだ コーヒーの氷の溶ける音
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治らない病を連れてゆく旅の終わりは緩やかな坂の果て
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雨音のひとつを拾うやわらかな母の耳朶やわらかな嘘
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魚にも鳥にもなれず仕方なくなったヒトでも楽しくいたい
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弟妹が三十路四十路になるなんて自分の齢より驚くね
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還暦のミニスカートの輝きは未来が楽しみになる魔法
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雨に立つポプラになった日に僕の病室はまた静かになった
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夏至の夜の大きな月の通り道君は辿っていったんだねぇ
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似合わないけど好きな服人目から解放されるためのステップ
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梅雨入りを待てず真夏の装いを ヒトでは生きていけない温度
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病院の跡地は草に覆われて入道雲は立ち上ってく
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青空に飛び込んだのに引力がふたりの邪魔をしてる六月
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波のない日々を目指してきたけれど乗れたら楽しい気もしてきたな
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戦闘機つくって平和主義の島 どこへむかってとんでいくのか
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焼き菓子の砂糖の量に見合うほど愛をあげたか分からなくなる
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置いてきた夢が再び芽吹くなら夏の狭間にただ雨を待つ
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