紫田ねるを💐(しだ ねるを)
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右も左もわからないまま勢いではじめてしまいました。

遠き日の白き浜辺を夢見れば鴎の歌は目覚まし時計　
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わたしは一人残されて　部屋の隅、積み上げられた写真たち　わたしが一人残された。
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北海道？羆がいるから行けません　テディベアこよなく愛す矛盾
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ふんだんに吾子の名使った変な歌　共に歌えるそれが幸せ
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押入れでおしっこした馬鹿どこですか　怒鳴る言葉は虹の向こうへ
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哀しみは燃やして砕きゆつくりと宝石にして首にかけよう
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もういないなんて嘘でしょう　叢の猫じゃらし掴めなかった
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夕雲へ追いかけっこと走りゆく君の足音今も愛（かな）し
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桃色の　桃色の雨降りしきる　スケッチブック　吾子の眼差し
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削げ落ちた肉戻らずも君なれば墓から出でよ抱きとめるから
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生きながら肉の溶けゆくにほひして常世の使者よゐるなら刺す
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幼子の白きワンピース　天色に攻め落とされた薔薇園に咲け
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寂しさがはがれ落ちないこびりつきその死顔にごめんね、と。
5
泥水に人影浮かぶ炎天下　西瓜割れ落ちあなたが沈む
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吾（あ）は氷　滅ぶかはりにいとし子の喉（のみど）の熱を雫に変えゆ
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