Utakata
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上原 果
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挙げ句にはフィンガーアーマーはめちゃったべつにいいでしょ誕生日だし
1
夜が明けぬうちから袴の準備する桜と雨が今日の
下僕
(
しもべ
)
3
大学の卒業式と誕生日 同日ふたつとかマジかよ世界
1
マネキンの背丈の高さに恋をするためだけに行く紳士服売り場
3
手違いでヒト科に生を受けただけコーンスネークの肌をなでる
5
宝石の構造式をかたわらで説く彼はいいひと
2
死ぬという感覚なんか知らないが死ぬほどゆるせないことのある雨
5
「酒煙草。買ってくれたん? あんがとう」「これぐらいなの。きみにしてやれること」
2
煙草吸う十六歳は月に吐く
二十歳
(
ハタチ
)
のわたしにもっと見せてよそういうのを
1
酒煙草 未成年者のきみへ買うわたし
二十歳
(
ハタチ
)
になってよかった
1
解放だった。小中高の卒業は。けれど大学、きみはさみしい。
2
学校に行きたいって思うこと。これまで無かった。いまは違うの。
2
明後日で期限が終わる学生証どこで使おう あなたもくるかい?
3
しあわせが貴社にあるとは思えないしかし書類を手書きするのだ
8
深夜帯アンドロイドの家政夫の少女の涙を舐める仕事
4
桜花
(
さくらばな
)
の下で新書読みし母『アドラー心理学入門』
2
ひやっこい桜花びら好きだから
耳孔
(
じこう
)
に詰めた幼年の記憶
2
万人の千尋あらわる春先だ ここで働かせてください
1
祖母は言う「烏の鳴きが不吉だと、森の
樵
(
きこり
)
の首が、ぽろんと」
1
愛してる人を嫌いになりたくない過去の事実に今日も見ぬふり
5
延々とエラーしてる改札機「霊がひっかかってる」とあの子
4
犯人は「桜恐怖症の恋人のために放火した」と自供
3
ひぐらしの延命治療を発見し秋冬春が食い尽くされた
3
なんべんもなんべんなんども学習せん頭を一発殴ってください
4
忘年会チャイナドレスで咲くために
脛
(
すね
)
にあてるひげのかみそり
3
その時計「休め」の時刻を報じるの失くさないよう脳にうめこむ
3
在宅でかるくあやつる機器の画面つづくサジェスト「ゾンビ 飼い方」
1
水槽に浴衣の袖をひたすきみあと少しの金魚がほしいの?
1
濡れそぼつ 般若の
刺青
(
しせい
)
に口づけを
褥
(
しとね
)
の熱を妬むべからず
1
骨すらも
愛
(
め
)
で抱き寄せる若君を小野小町は荒れ野にて待つ
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