上原 果
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陽当たりに恵まれている桜ほど散るのが早い人も同じく
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瓶底でほんのちょっとあまりの文字になれない藍のインクよ
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彼岸へと導きたもうと握らせた六文銭は一文足りぬ
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わたしはさハゲでまぶたもひとえだが真似をさせない美しさある きみも
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あの子は人面桃花と呼ばれてるかんばせに花咲く病気です
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右目だけ二重瞼なもんだから亡くした母の面影かする
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プリキュアになりきっていた少女いま龍が如くのコスプレイヤー
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「基礎編みを会得できたらカンタンです」ほんとかよと見つめる鉤針かぎばり
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天空あまぞらにゆるされたくて歌うきみ雲雀ひばりのようにソプラノは飛ぶ
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綿花と瓶詰め紅茶を売る店でなにも買わない見るをたのしむ
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カフェに似た家具屋がある自由ヶ丘 神社に似てる路地裏もある
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コカ・コーラとハンバーガーを千円で会計したい嘴太鴉ハシブトガラス
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知りましたかなしみよりも悲しみを人間みたいなあなたのせいで
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女ならだれでもいいってわけじゃないきみだったから日々が薔薇色
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奇形です。これを見たなら捕まえて。角のない人間の手配書
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結末に結わえた糸を裁つのなら傷はなるべく浅くおねがい
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今生こんじょうながくそばにいるおまえを元カレにしたい人生だった
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受け月は願いをのせると信じてる父が祈るは娘の合否
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青いまま枯れゆくこの手のネモフィラへ眠れそうまでとなりにいます
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神様がきみを側室にしたのはつよくやさしくうるわしいから
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俺のこと知らないおまえはタメ口で名前呼ぶんだ悪くねえよ
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一滴の水で花咲く感情と幾年かけてやっと咲く花
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横浜で買ったはいいがチャイナ服わたし以外のだれかに着せたい
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文学がいらぬこゝろがほしかった 十七文字の私小説なり
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「サボる」よりsabotageと言いましょう欠席理由は「好きを探究」
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電子みて文庫のよさを説くように汽車みて馬のよさ説く人いたかつて
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聴いてよね傾恋的けいれんてきな二文字の音 大江戸線が吼えないうちに
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履歴書に書けないことが多いんだ英検四級やそれ以下のこと
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水馬あめんぼ仄暗ほぐらい沼で数珠繋ぎ 水紋と水紋と水紋
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その手首、持病なのと問われたら「心のせい」と何事もなく
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