木納 京
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きのうきょうと読みます。

この辺じゃ見ない顔だな名を名乗れ塀の上から睨む野良猫
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築五年八畳一間のワンルーム私の人生対策本部
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菜の花よ見返さぬこと知っててもこっちを向いて笑ってみせて
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名物のおみやげお菓子個包装 明日あすの君への口実を買う
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今世では私じゃ届かぬ幸せをあなたが掴みとること祈って
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今日までを過ごした仲間に手を振った 永遠とわの別れになる予感秘め
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聞き慣れぬカタカナ食べた翌日のファミレスのパフェこころ喜ぶ
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近いうち米買いに行かないと…あれ?砂糖何杯入れたんだっけ?
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代わり映えないはずだった街角でパン屋が潰れコンビニできた
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春だから新しいことに挑戦だ! まずはひとりで歩くことから
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百年後君を思い出すための鍵 Blue Jeans 古いスニーカー
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あの頃は大人になったつもりでさ「この人じゃなきゃ」とか思ってさ
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「大丈夫」それだけ打って送ったの彼のためじゃなく私のために
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白梅が確かにそこに咲いたこと花は散っても風が知らせる
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苔むした木の根にぽとり落ちた冬 真白の椿 名は初嵐
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バスの外いつも通りの街と人 いつも通りがありがたい今日
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目が覚めた今何時かは分からない 発熱・頭痛・孤独は分かる
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君になら何でも話せる気でいたよ「おめでとう」だけどちょっと寂しい
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駐車場二歩先を行く君の背に手を引き歩いたあの日を想う
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お雛様筆でほこりをはらってた母になんだか会いたくなる日
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今度こそ私のままで恋をして幸せつかむはずだったのに
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子どもでも大人でもない君だからその葛藤がひどく眩しい
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あらかじめ今日の授業で使う式覚えておいた君が好きだから
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あったかい!春だ!嬉しく話しかけ「花粉症です」なんか気まずい
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通り雨自転車置き場で雨宿り 校舎に駆け込む君はデコ出し
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窓の外君の姿はもう見えない コーヒー2杯まだ温かい
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五時間目船漕ぐ君の肩つつく 期間限定僕の特権
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いっぱいの感情抱え歩けぬなら苦しみだけを選んでちょうだい
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音纏い踊る君の目離さない向こう側から僕を掴んで
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「逃げられない運命みたいな恋」だって 僕ら二人もそうならいいのに
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