Utakata
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かるぽ
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空想が余燼のようにくすぶって四つ咳込むいたつきの夜
6
哀しさはたぶん優しさの成れの果て仕方ないから抱えていくよ
10
陽の昇るようなはやさで児は育つ もうお昼ご飯の時間かよ
7
陶然と四合瓶を空にして一生モノの孤独を濁す
9
むらさきの朝の空気の清らかさ君の奏でるフルートのよう
8
寂しさは涙の海の深海魚ひかりも声も届かぬところで
8
頁
(
ページ
)
を捲るようにして歳を経る。時にさっさと、ときにじっくりと
9
星よりも遠くへ行った恋ごころ何億光年たったら消えるの
8
寒空に天狼星は輝ける
凶
(
まが
)
つ星と人に呼ばれど
5
暁に雨戸をあけて西みれば冬枯れの山さえ紅く輝く
8
月の傍そっと近づく金星に愛の静けさを教わりました
8
山霧が真白につつむ冬景色わが心の
裡
(
うち
)
までしっとりと
7
訥々
(
とつとつ
)
と樋から落ちる雨音が
聖
(
ひじり
)
のごとく心を穿つ
6
夜が好き。一人ぼっちでいることを納得できる冷たい夜が
6
あのときの恋うる心が呪詛のよう一人になると君が出てくる
4
君がよく教えてくれた淹れ方で珈琲飲むよ今朝も独りで
7
儚くて温もりがありほろ苦い。珈琲の泡。恋の思い出
5
冬の日の鼠のように背をこごめ暗き部屋にて孤独と眠る
10
冬空の星が流れる数ほどに君の幸せだけ祈ってる
4
心にはひそかに触れてきておくれ星を眺むる眼差しのごと
7
寒中に椿の花が咲くように静かにあなたを愛していたい
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まるで虹。君の心の屈折が歌になったらこんなに綺麗
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置き去りの歌も心も恋とやらも錆ついたまま冬がまた来る
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