かるぽ
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空想が余燼のようにくすぶって四つ咳込むいたつきの夜
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哀しさはたぶん優しさの成れの果て仕方ないから抱えていくよ
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陽の昇るようなはやさで児は育つ もうお昼ご飯の時間かよ
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陶然と四合瓶を空にして一生モノの孤独を濁す
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むらさきの朝の空気の清らかさ君の奏でるフルートのよう
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寂しさは涙の海の深海魚ひかりも声も届かぬところで
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ページを捲るようにして歳を経る。時にさっさと、ときにじっくりと
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星よりも遠くへ行った恋ごころ何億光年たったら消えるの
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寒空に天狼星は輝けるまがつ星と人に呼ばれど
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暁に雨戸をあけて西みれば冬枯れの山さえ紅く輝く
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月の傍そっと近づく金星に愛の静けさを教わりました
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山霧が真白につつむ冬景色わが心のうちまでしっとりと
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訥々とつとつと樋から落ちる雨音がひじりのごとく心を穿つ
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夜が好き。一人ぼっちでいることを納得できる冷たい夜が
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あのときの恋うる心が呪詛のよう一人になると君が出てくる
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君がよく教えてくれた淹れ方で珈琲飲むよ今朝も独りで
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儚くて温もりがありほろ苦い。珈琲の泡。恋の思い出
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冬の日の鼠のように背をこごめ暗き部屋にて孤独と眠る
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冬空の星が流れる数ほどに君の幸せだけ祈ってる
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心にはひそかに触れてきておくれ星を眺むる眼差しのごと
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寒中に椿の花が咲くように静かにあなたを愛していたい
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まるで虹。君の心の屈折が歌になったらこんなに綺麗
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置き去りの歌も心も恋とやらも錆ついたまま冬がまた来る
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