さくらりら
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好きなんて嘘って言ってるそばから 爪の先すら溶けて混ざってく
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水面のように揺れるを知りてなお 君はわたしを 火の人と言う
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遠ざかる 勇気はなくて 立ち止まり 君の体温(ねつ)だけ いまは灯火(しるべ)に
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離れつつ 揺れつつわれら 並びおり 手の温もりで 影を止めゆく
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「離れてる」 君はいうけど 「触れてるよ」 怖さ隠して 伝えゆくわれ
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離れてた 君に近づく 同じよな 違うよな「好き」 その距離感に
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星に願うと 希望を疑わず歌う星達 眩しすぎて今は目をそむく
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触れていい その言葉さえ 疑って 君のとなりで 手をこぼしてた
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ため息も 撫でてあげると 君がいう その言葉はまだ 少し震えて
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君の背を も一度撫でてみた我の 指をそっと 伝う湿度
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ぼくの光だ なんて言葉を 息みたく 吐いてる君を 信じていいの?
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名を呼ばれ 強く引く声 手繰り寄す 君がやっぱり いいんだもん
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あの日々の 君の背ばかり 追い求む そこにあるのに どこにもないの
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体温を 探す指先迷うけど 骨の硬さに 弾き飛ばさる
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骨の浮く きみの背中に寄りかかり 心地よくなくて ちょっと離れる
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歌という 己を守る盾を得て ここからひととせ また歩まんとす
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我は我を 言葉で殴り倒すとき いさめる(きみ)歌が いてくれてよかった
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噛み合わぬ 心と台詞を (つぶて)礫にし 己で己を 殴り倒さん
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きみとして そのままそこに あればいい そういってくれたようでもう十分
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誕生日 嬉しくないよ、もう。 言いながら ピンクのはなは わたしをくすぐる
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短歌とは レゴのようだと 腑に落ちて また今宵も カチカチ組み立つ
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噛み跡も 膝の温みも 愛しくて 奪い合え僕を、なんてみている
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甘噛みは 子どもの遊び この膝の 温もり知らぬ (おまえ)人間哀しき
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その腕に甘噛みを許されしは我 (あんた)毛玉の役目じゃないんだから
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だらけなよって許可が嬉しくてだらけられなくなっちゃったじゃんもう
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きみの膝で丸まる毛玉をじっとみる きっと(そいつ)毛玉は私がきらい
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同じ場所のほくろ見つけて嬉しいくせに 好きなとこは違うとこ
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いってきますって言ってうふふとなっちゃう 大寒に根を張る冷えに背いて
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きみと呼ぶきみの声の熱を確かめる 同じ名でしか触れられぬ夜に
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きみがきみと呼んでくれた それはわたしのきみと同じ温度か
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