中尾
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投稿数
96
あたたかい猫の惑星あるならば私の仕事は猫用ソファー
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今もなお長々ながながし夜に一人寝る仮庵かりほの上に雪はふりつつ
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詠む力楽しむ力がどこにある我がはらぞこを探しつづける
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ひと月ぶりようやく会える単身赴任 会えるときより優しく想う
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春をまつ町でジャージの二つがいアオハルの夜熱をおびつつ
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朝飯は酒とちくわですみもせず何をくおうかなめこのみそ汁
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雪に礼 妻の上にはふらぬから俺の上なら二人分ふれ
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本ならばブルーライトも出さないしボクのこころも守ってくれるさ
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生きる意味 会社の利益 社会正義 オトナもなやむさんかくかんけい
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御仏の御導きこそ無かれども孤独に耐える心を下賜され
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通話する 君の声まだ 聞きたくて 充電切れに ハラハラしながら
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月下げっかなぎ 水面みなもに星が うつれども 下半分は 風前に
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オヤジさん 作る弁当 説得力 イケメン店主 咳も気になる
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なぎの浜 彼方かなたの星も 映れども 山風やまかぜ吹けば ちりと散りゆく
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席前の 老婆に皆で 嘘をつく 人の心は 美しきかな
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無用かと 古文歴史は テスト用 かの知識こそ 生きる目的
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眼前に 老婆四時間 立ったまま 座らせるには 嘘をつくしか
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和歌百首 重荷に感ず 十七や 三十七にて 至宝に感ず
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太陽に 照らされ光る 彼女なら 私の呪いも 効かないだろう
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土産物 陳列された ぬいぐるみ 我が子の頬の 感触を持つ
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段々と 寒さに口が 固まって 身体が勝手に 奥津軽弁
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短歌詠む 楽しみさえも AIに 奪われまいと 手綱を引いて
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短歌とは 刹那せつな切り取り 言い過ぎず 身体感覚 心の動き
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灼と冷 超えしその先 名は消えて 汗に流れし ただ在る自分
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フリーレン 攻殻機動隊 ゴールデンカムイきんかむも 俺を監禁 今期のアニメ
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昼下がり 子の寝息だけ 満ちる部屋 世界は今日も 壊れずにいる
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いとけなき 手に雪のごと 飯こぼし 笑みて見上ぐる 春の昼かな
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サウナでも 蒸され冷やされ 日本人 マニュアル通り 順番通り
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母のる 軽に乗せられ 幾星霜いくせいそう ハンドルの指 くゆらす紫煙しえん
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数日間 スイーツ我慢 したものの こらえきれずに ドーナツビッフェ
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