のぎしり
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定形の日記なのだと思っています

どれもこれ最後が切れぬビニールの小袋のタレなんとしようか
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猫しっぽファンヒーターの温風で火傷しそうに垂れ下がってる
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柿の実は生らなかったが雪の花つららの実下げきりり竚み
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きみたちは腹の不具合無いのかな猫は律儀に日々糞をする
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おなじチョコなのに板チョコ断然に美味く思える理由わけなんとなく
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母の口匙はこびつつ「お父つぁんお粥ができた… 」とか思い出し
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失せ物は探すとかえって逃げてゆく。でもなんで無い?忍び寄る認知症ボケ
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もくもくと靄のごときの風呂の湯気じきに雪来る寒さ身にしむ
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ずっしりと燃やせるゴミの袋には襁褓おしめ 満タン水は重いぞ
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一二年前の自分は日記ではまんまおんなじことをしている
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猫砂の袋は母の使用済み襁褓おしめ を隠す入れものとなり
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人類は猫砂飛ばす案件の解をいずれは得るのだろうか
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ビニールの手袋がいい着替えする服に絡まぬゴムはくっつく
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猫砂を包む古めの新聞に今もう見ないタレントの笑み
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やってみりゃどってことなく襁褓おしめ替え何が出るかな鼻歌混じる
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億劫だ嗚呼面倒臭いしたくない放棄するなどある訳もない
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このごろのすぐやる姿勢置いとくと忘れてしまうので年の功
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でもしかし今が一番幸せと思えているよ年の功だよ
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部屋の中まだいたのかとブン、と飛ぶカメムシにいう臭いんですが
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ひとランク下の猫缶案の定在庫どうする見向きもされず
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退職日待ってましたと我が母は立てぬ歩けぬ寝たきりとなり
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新聞が読めぬ理由は両腕を広げ続ける筋力の無さ
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薄原残照うけてほのひかり南に祈りするかに揺れて
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もう降りて沼で憩うか月昇る山の陰から白鳥の声
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かあちゃんと一緒に来たと母さんは答えているよ看護師を見て
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何もかも認知進んでわからない日頃している変な言いよう
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耕作の放棄地の草ブタクサかセイタカアワダチソウだろうか
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すっ飛ばし払うカメムシ翅広げUタンしては続々帰着
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指先でカメムシ弾く網戸越し放物線ほうぶつ描きすっ飛んでゆく
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会話して言葉出てこず母のよになるかと怖い短歌捻ろう
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