虹岡　思惟造(にじおかしいぞう)
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「ヘタでいい、ヘタがいい」をモットーに臆することなくアップしてゆくつもりです。

My歌集（遠吠え）https://kakuyomu.jp/works/16817330654214318856

人目避け時間ずらして会社出で待ち合わせするあぁ恋してる
5
鳴き交わし励まし合うかに雲を行く鳥よ渡れよ遥かな旅路　
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もふもふの辛夷（こぶし）の花芽が我に問うコート脱ぐのはまだ早いかと
9
現身（（うつしみ））のひとより愛（いと）しとバーチャルなキャラ追う君よ我は幻
3
反抗期雛は飾らず話題せずいつに変わらぬ三月三日　
5
雛飾りもういらないと反抗期内裏雛だけと粘る両親
2
もふもふを脱いで花咲け辛夷（こぶし）の芽さすがに毛皮はもう暑かろう
11
こう見えて悩みつき無し水海月（みずくらげ）ゆらりふわりと浮いてはいるも　
5
春めくもママさんテニスは重装備UVカットのグッズ数々
2
嫣然と笑みてウィンク女性歌手シガーの紫煙漂うジャズバー
5
気だるさが俺の好みの路上歌手ライブ探して街を彷徨（さまよ）う
5
ケース開け中のギターを手にしたが眺めただけで元に戻した
6
香り立つ珈琲飲みつつ気になってフェアートレードの意味を調べる
3
一仕事終えたぞ今夜はギター弾くボディをハグして会いたかったぜ
4
ポンポンと蕾開いて沈丁花匂いでアピール春が来たよと
4
沈丁花赤い蕾は固いまま春風やさしく開花誘（いざな）え　
3
傘閉じて見上げる人の眼の先に映る虹ありガラス張りのビル
5
久しぶり埃払ってギター抱きボロンと弾いたら涙がポロリ　
4
春の日が差し込むビルのエントランス弓引く像の裸体にたじろぐ
4
まっさらな白のスニーカー靴箱の奥から前に並べ春待つ
8
昼時のビジネス街は忙し気なランチ難民足早に行く　
2
よく見れば都会のこんな真ん中に春の欠片がほらあそこにも
4
都会にもちっぽけな春はあるけれど大きな春は無理と違うか
2
若人の肌の露出徐々に増え行く春を知る都市の街角　
3
ビジネス街ヒール行き交う春の昼コンビニ袋それぞれの手に
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降る雪を向き合い黙って眺めていた別れ話のカフェの窓際
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植栽や並木に花芽見つけたら大きな春見に旅に出よう
4
ミニ丈の増えて街角春めくもマスクはまったく減る気配なし
4
福豆と恵方巻が酒のあて　冬よさよなら春に乾杯
6
「確かにね見栄えはぱっとしないけど根はいい人よ」って言われてもねぇ
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