Utakata
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風森
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夜を編む神の気まぐれひとときの夕焼け空を仰ぐ人の子
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ひと吹きで この香を選ぶため悩む 気難しげな君が見えそう
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熱いキス夢見た少女は嘘を知り プラトニックな愛がいい今日
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遠かれど寂しい夜に思い出す 私は君の星になりたい
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花の名を 知らぬ私は 行く君に 文庫本ひとつ 贈って刻む
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じんわりと 疲れを溶かす 熱燗を 飲み干す頃に 今日が終わろう
3
好きなのは「忘れないで」と言ったとき「忘れないよ」と言えない真面目さ
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二日酔い 今は無性に 甘く煮た 田舎の母の りんごが恋しい
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この街ももう八年目 駅に着く僅かな揺れで現に戻る
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前髪がうねって嫌いな雨の日も 君が好きだから「良い天気」という
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「待っててね」口約束のプロポーズに 呪われた僕は「新婦友人」
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一杯のために長蛇の列並ぶ 冷えた足先 熱い麺・汁
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夢以外 全て捨てて来たこの街では 雑踏・ネオンが星を掻き消す
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「悩みはない。問題がある。」と言う君は 硝子のように硬くて脆い
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「結婚は、歩いてこない」 広告が 急に刺さった 二十二歳冬
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冷えた街 ひとりぼっちの電飾が 雨粒に光灯し囁く
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早生みかん 宝石一粒頬張れば ほの甘い冬が鼻を抜ける
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青春の 不可逆性を 噛み締める 私もきっと 青かったのです
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勝てないな 赤いルージュと ピンヒール 脱ぎ捨てた君の 無邪気な笑顔に
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金色が 風にこぼれて 秋仕舞い 明日のゆくえも 分からぬままで
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