Utakata
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むくけいこ
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メコン川三毛作の米を食べ椰子の葉の屋根ココナッツミルクの石鹸
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八月は命日三人また一人お祖母様は夏の夜逝く
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老いた馬様々なこと働いて黒砂糖を美味そうに喰う
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私には君がいとしく美しく猛り喰う君尻尾を挙げる
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風さやか梅雨の真夜中心地よく月が出てきた蛙が笑う
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蒸しあがる草も土も生き物も梅雨の夕暮れジトっと元気
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雨上がりいきなり奏でる虫の声しじまの中にシンフォニー聞く
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蜘蛛の巣に朝露ひかり万華鏡罠というものあちこちにあり
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我が犬はドッグランに向かう時後部座席で雄叫びを哭く
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八甲田雪中行軍像探し見つけたのは一人だけの像
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弘前のレトロなカフェのガラス窓に老婦人達はフランス語を話す
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恐山赤いビニールの風車カラカラカラと石飛礫に泣く
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寒立馬(かんだちめ)レンタカーで探しあて産まれたばかりの仔馬が走る
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若き日に太宰の本を読み耽りセンチメンタル斜陽館に入る
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安心すみんな元気とそれだけでよかったよかった寝るとしよう
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日も暮れて蛭も虫も騒ぎだす令和の五月熱い温度
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耳鳴りは加齢ですから治らぬと淋しいなあと母は言った
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雨降りの五月の夜は冷え冷えとそこはかとなく虫が泣いてる
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夏になり脱ぎ捨てるものあるかしら老いた身体は裸になれない
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できなくて何年たってもできなくて諦めようかそれもできない
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酔っ払う何百日も酔っ払う素面で居れない弱虫の明日
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雨降りて白雲纏う養老は令和の朝をしめやかに待つ
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つらいことやめてもいいかな犬に聞くまっすぐな目が応えてくれた
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まだ寒し春は今年も遠いけどミミズが動く土は温いか
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たまるものお金と水と醤油かなさらさらさらと流れても行く
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さみしけり花も木もなく鳥もなく人は何処に泣く事もなく
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深酒は忘れるために呑むけれど効かない麻酔を注射するだけ
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おのこ生きただひたすらに夢を追いおんなはひたすら命を繋ぐ
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のんびりとただのんびりと歩きたい真昼の月の人ゴミの中
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雨の音?水道の音水滴の違うこの音空からの音
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