倶利伽羅峠ババ美
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短歌を詠みたい時があるんです。

万葉集が好き。

我が故郷さとに違はぬ海松色みるの列車さへ 遠田人とほたひとには違ひぬるかな
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逢へぬもの乞ふは弱光 寝床にてそれその名前 名付けし枕
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アイディアが浮かばぬ人と浮かぶ人 我は後者で短歌腐らす
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男って頭良くてさ強いのに高い声には情けないのね
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寝ないのは あなたの声が鈴だから あなたの熱を貰いたいから
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生きたいと願ふ體と死にたいと思ふ脳みそ 鬱の佃煮
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エイひれとエイの肝臓ぺろりとな 焼酎和えりゃサロベツ味よ
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手を使え 創造的に さもなくばすぐにぼけるぞ 脳を鍛えろ
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フォルダから 現像したい百枚を 選びつつ吾の 愚行反省
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透明人間ゲームで本当に見えなくなった僕を愛して
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君たちが「いいね」を押したその「わけ」が 分からんものだ 知りたいものだ
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瀞峡に河童や出でよ 罷りたさ 屏風岩から滝の噴くまで
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正月は着なれぬ着物を巻き付けて旅行するのが家の習わし
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大晦日 終わりに二〇一八年ぼく去年こぞとなる さらばだ二〇一九年きみよ 後は任せた
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わがままさ 気づかせたのは父の金 なんであんなに甘やかしたの
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ため池を横目に眺め坂下る私のながい髪と年齢
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性的な言葉で遊ぶ十三の女のなんとかわいいものか
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眞心まごころは ことの骨也 童心こごころは たまやく也 こゑに こう文字甚もじたし 情熱の 赤さ乱れて 氷溶けゆく 
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小百合さゆや 服も布団も鞄をも 夢も枕も 手放さぬかも
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昔日せきじつ癒えぬ傷跡イエヌ・キズアトありけれど 神の御夜のみ集う我が家の
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長雨よ我とともにし泣き給へ 今は鎌輪奴かまわぬ涙ひとすぢ
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あなたのことを考えたら勃起して全身隈無くまなく血が巡る
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何度でも好きと言わせて眠りたい 私の耳に声の住むまで
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霧深み 揺れる街灯 月笑う みちのポストに 手紙出す者
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声知らず 顔も姿も いさ知らず 文のみ知るを いかに会はむそ
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ババ美めは 今はまからむ 腹鳴かむ 風呂も布団も 我待つらむぞ
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べろべろに酔った子猫は腕の中 我がマタタビの匂い強くて
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迫り来る 稚児の歌える鼻歌よ 私の前で歌をやめるな
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折句「キ ス シ タ イ」への返歌 がゆゑに タれか泣くらし シず岡の モの憂き雨も かるる心地
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贈歌 キみが住む 駿河スるがの町に 時雨シぐれ降り タたふ川こそ 意気イきと知りませ
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