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しらふじあめ/あさもやゆき/市民プールの短歌置き場

今見てる景色をそのまま押し花にしたい 色褪せないお守りにしたい
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五月 夜 公園 飲み直す二人 春の名残が通う距離感
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遺書を書くほど人生を愛せない 短歌一首を銃弾に死ぬ
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夢みたいだけど夢じゃないんだよ 目の前にいるあたしだけ見て
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逝きたいと生きたいを行ったり来たり 君と手繋ぎ世界の底まで
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しあわせでいてほしい 遠いところで 交わらない世界の向こうで
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恋だとか好きとかじゃない感情に名前がなくても過ごせてしまう
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年上に言うのもなんだか変だけどおとなになったね 知らない顔だ
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絶対にわたしを好きにならないと解っているからなんでも言える
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来ないなら来ないで別に平気だね 毎日来てたLINEの通知
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その匂い、温度、手触り、音、風があの日のかけらとして永遠
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どこまでも行きたい深夜に国道を走っていれば永遠だった
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太陽も星も僕らも終わるんだよ。永遠じゃない、それでも僕らは
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「永遠がないから僕ら会えた」って君は言うけど、わたしにはまだ
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きみがいない世界を忘れて生きるとき、僕らは未来を永遠と呼ぶ
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目に届く微かな光 少し遅い 歪んでいるのはどちら側なの?
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好きだった、貴方が。終わり。終わってよ! 消えない言葉も忘れる。終わり。
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「あれ? 私、特別かなあ? もしかして。」私、? に、とって、?????特別? …………。……なんて。
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向日葵が貴方が私の最低な言葉は裂いて手紙は咲いて
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夢を見た 一緒にいれば嘘ばかり憑いた 貴方の/夜の/昨日の
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花束をあげたい人がいてそれが恋だと思いませんか
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愛されたい 愛されたいけどお前じゃない 愛したいけどわたしじゃない、って
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人生が点AB…と続くとき一瞬重なる点Pだった
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何もないなんて今もう言わないで 楽しかったよね? 苦しかったよね?
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思い出と呼べるほどには思い出にならなかったね 空が明らむ
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「流れ星が落ちるね。寒くなったから」電波の悪い部屋にも   星
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十光年先の自分からの光あなたの願いは叶っているよ
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七等星でいいあたしは暗いままきみの伴星として生きたい
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フロントガラスが曇る 宇宙でもきみとわたしはあたたかいだろう
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宇宙って言うといつでも夜みたい 地球のどこかはいつでも真昼
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