Utakata
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綾瀬
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好きなもの、死と黒猫と女生徒と終わる世界と、それからあなた。
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「もし君と出会わなければ」有り得ない仮定重ねて視界歪めて
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秋の夜一人と独りが寄り合ってさみしい夜を塗り替えてゆく
4
裏切りの色を纏ひし彼の人がどうか救われましますやうに
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「この世をば我が世とぞ思ふ」そんな歌を詠んでみたいと望月見上げて
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夢の中でわたしは何千何億に分かれていつかひとりに戻る
3
六年間過ごした校舎は今はなく行き先失くした郷愁の念
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死なないで、私が死ぬまで生きていて、願わくば君、永遠であれ
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轟々と水をかけても煌々と際限もなく君が燃える夢
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日曜が終わった直後の真夜中は馬鹿みたいに静まり返って
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望もうと望まざるとに拘らずあなたと私これでお終い
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思いつく言葉を重ねて書き連ねまるで春の夜のうわ言みたいね
2
滲み出す街灯の
灯
(
ひ
)
が飽和して夜の向こうの君を断ち切る
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目の前で私に微笑む貴婦人は没年千五百十一年
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街灯の下でクラゲが泳いでる透明な夜の透明な僕
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秋の夜はいけない余計なことまでも思い出しては泣きたくなるから
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野良猫の黒い体に金二つ爛々とさせ僕を見ている
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メモ帳を切り取り貼り付けする度に心が減っていくような心地
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夢現彷徨いながら息をしてずっと寝てたいあなたが死ぬまで
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掻き抱いた腕の中身は幻想でただてのひらがパチパチと鳴る
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三つ編みがまぶたの裏で揺れている 顔も声ももう忘れてしまった
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ゆめのなか都会の夜を彷徨ったきみとわたしの午前二時半
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あの夜に君が見てたのが月ならば私は死んでも良かった、なんて
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朝告げる機械仕掛けの鳥の声 おはよう世界さよなら夢幻
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遠き日の小っ恥ずかしい思い出を小っ恥ずかしいまま記憶している
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カチカチと時計の音が飽和する目を閉じ開いてもただ深い黒
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手の中でくるくるまわれ輪廻の輪 センセイ私と踊って頂戴
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止んだ途端恋しく思う蝉時雨 あんなに疎んでいたというのに
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新しく知った言葉を口ずさみ指折り数える三十一音
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失った日々を探して彷徨うの「あの夏」なんてほんとは無いのに!
5
文字数を合わせるために変えられる一人称のなんと儚い
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