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落日平民
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万葉の歌人に倣い人生を優雅に送る術を学びて
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悔しさも 悲しみさえも バネにして 笑っていよう 明日を夢見て
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諦めず 叩けよ扉 開くまで 信じる心 持ち続ければ
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きっとまた 春が来るから それまでは 諦めません 涙を拭いて
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俯けば 枯葉踏みしめ なんのその 空に太陽 輝き渡る
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冷たきは 人の心と 冬の風 春が来るまで なんとか生きよ
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何もかも グレーがかった 冬が来た 眠れよ眠れ 春が来るまで
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病院に 長く通いて 金使い これが私の 道楽となり
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ウイルスも 生存競争 待ったなし 遺伝子変えて 人類相手
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生けるもの 生命維持に 邁進し 子孫繁栄 増殖目指す
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晩秋に 種を植えたる 道楽を 許してほしい そっと芽を出し
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あちこちが 壊れてゆく度 音がする 元に戻れぬ 坂道下り
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冷徹な 精神宿る 美人には 近寄らぬよう 知恵ある者は
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赦すなら 赦されるもの 愛すれば 愛されるもの 自然の摂理
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いつだって 希望を持てる ことをしろ 絶望だけは 耐え切れぬもの
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人間は 一人一人が 違うから 孤独というか 愛こそすべて
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人生を 知りすぎたのね 玉と屑 選り分けてみて 光輝け
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自分でも 恐ろしい程 物忘れ 老化劣化が 加速度を増す
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忘却と やる気のなさは 天性の 性格となり 老害となり
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人生は 旅と譬えて あちこちを 見ては歩きて 故郷に戻る
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一週間 誰か止めてよ 同じこと 繰り返す度 虫唾が走る
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心配は 要らぬお世話か お節介 誰も頼らぬ 淋しき孤独
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問いかける 他人も少なく 我惑う 時がひたすら 終わりに向かい
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外見や 姿形は 見れるけど 心の中は 誰も知れない
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臆病で 神経質な 心には どんな薬も 苦き杯
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青春を 負い忘れたる 結末は 老いて未だに 若きウェイテル
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表面は よそよそしくも 心には マグマが燃える ドロドロとして
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恋慕う 君も眺める 月食に 迷い狂いて 止めが利かず
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月食も 滲む涙に 浸されて 朧月夜と 思わぬでなし
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念ずれば 現実さえも 望むまま 形を変えて 道が開ける
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奇跡とは 神の導き 知らぬまま 望んだことが 現実になる
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