Utakata
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ねこじん
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「この瓶を一番広い海に流して」というのが、あの人からの言葉でした。
言う通りに、私はここ、インターネットという一番広い電子の海に、言葉を入れた瓶を流していきます。
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119 初めてかけた 二日後の 弟夫婦からの菓子折り
2
コーヒーとミルクの配分 お好みで どうぞ 私はミルク十割
1
体内の水分が目から
溢
(
こぼ
)
れでて 私の心の中には砂漠
7
あなたの「お話」が話し終わるまで ちょうど41分 かかった
1
落とし穴 中であなたと待ち合わせ 暗く冷たい穴/あなた ならんで
0
冬眠を 明けた春先 楽しみに 刺を重ねて 厚着するうに
0
どう
話 付
(
はなし(を)つ
)
けてるのかな、その人と 私の
与
(
あずか
)
り知らないところ
0
姉に借りたハイヒール 履いた
瞬間
(
とき
)
から 刻々と
身体
(
ぼく/あたし
)
がつくり変わって
1
「更新はありません」の文字
彼
(
か
)
の人も 音信不通のまま 変わってく
3
繰り返し振り返るだろう日のこと
誓い
(
近い
)
距離 繰り返す 今日のこと
3
薄めても薄めても苦い珈琲は 遠く別れたあなたへの味
2
嫌な
こ
(
娘
)
と 嫌なことばの 愚痴電話 それでもあなたの声が聞こえて
1
鎌倉の夏休みに思いを馳せて 漬物よそう小皿を選ぶ
0
携帯を
掲
(
かか
)
げた画面に映らない あなたが
視
(
み
)
てる虹の先っぽ
0
びんづめの あたしに
うみ
(
電子海
)
に たゆたって とどかないかな ほんとのことば
3
永遠の夜に立ち会う 病棟は/居酒屋は 身を誰かに委ね
1
団地から静かな子らの夏休み 青いクレヨン 凪いだ炎天
1
頭の中でまた蝉が「うるさい消えろ」 夏から逃げ出して東京
0
さむい雨、したたる
嫌気
(
いやけ
)
、たすきがけ、傘さす片手、
裾
(
すそ
)
たくしあげ
1
雨宿る子猫の声に 吾もまた 「飼えないからね」「ごめんね」と鳴く
4
藤
(
ふじ
)
の花 vividでない声色と その優しさが うつくしいひと
4
日本酒に振り絞る
ライム
(
韻
)
、切れ味の鋭い神風 冷たさを知る
0
目の前で
檸檬
(
れもん
)
が
爆
(
は
)
ぜるか飛び降りか 丸善、大丸、価値ある言葉は
1
(25)
が目に留まり じっと その数の重さを思う 私とおなじ
0
春雨の うつむく先に 花筏 数限りある らぶ あんど ぴーす
0
「令和(れいわ)」と、三度声に出すもなんとなく、しっくりこない 未来の響き
1
人生のロールプレイング初心者です。 ハードモードで呪い解く旅
4
客人
(
まろうど
)
は メロンソーダのフロートの 数を数えて眠ろうとする
2
朔太郎、安吾、啄木 好きなひと 下の名前で呼び慣れなくて
2
サンタなどいないと知って 今もなお「いい子」にしている 透明な朝
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