風一
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秋空に 鏡の目達に 晒されて 夢の砂すら こぼれ落ちたる
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純白を 墨で濡らして 天の川 忘れてしまう 遠い人の火
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ひっそりと 心地良き日の 空の下 暗がりの海 わたしを連れてく
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あの時は この時をわかる ためのもの 微笑の女 今はもうない
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薄氷の 船から見える 幻は 光の速度で 形を変えて
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夏過ぎて 昔の影で 一休み 思い出の声 鼓膜を揺らした
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全て嘘 花火のように 消えてゆく 流るる時に 蝉の声だけ
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天上の 高嶺の花に 手を伸ばす 凪待つだけの そんな日々から
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澄み渡る 涙の色は 曹達色 風船割れた 夏の午後には
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ぼんやりと 片目を閉じて 幻想を 空に心を 映してもなお
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されど君の 風に靡いた 時の砂 遊覧飛行が 招いた心
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じんわりと 渋皮剥けて 元の姿 淡い誘いに つられる夜は
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暗色の ライトに心 照らされて いみじき想いは 岩になりけり
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意識だけ どこかに飛んで しまいそう 風のように 壁すり抜けて
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ノイズ止み 訪れし静寂 御射鹿池 星降る夜と 幽体離脱と
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流星は 孤独に耐えて 燃え尽きて 光る魂 のように見えた
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あの君の 中間色の 眼差しと はにかむ笑顔で 心移ろう
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我が溶けて うたかた色の長襦袢 醒めない目にて 何を見るらむ
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夜と朝 繋がりあって 円のよう 時間を覗いた ような気がした
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あの夜は だんだん溶けて 朝ぼらけ 縛った帯は 静かに解けて
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アドリブで 踊る天使の 戯れは 霞んだ町で 楽しく揺れた
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夢の部屋 気付けば 歪みはひどくなり 魑魅魍魎の 祭囃子か
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車窓から 流れる小川を 眺めてる お腹が空いて 昔を想う
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ふわふわと 記憶の檻を 彷徨えば 白昼夢のよう それもまた夢
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物憂げな 仕草を見せる 雨模様 鼻孔くすぐる 哀切の道
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ぐにゃぐにゃと とりとめのない イマージュは 私を生かす 影の恩恵
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錆びた夢 それは一度は 見た夢で わたしの中を 優しく照らして
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新緑の 匂いの中に 揺れる君 巻き戻せない 宿命の火
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始まりは 丸みを帯びた 曲解で 情けをかけず 飛んでいくだけ
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カラス鳴く 曇天の空 どこまでも 声を失くした 失くしてしまった
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