成久敦也
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古(いにしえ)の栄(さかえ)し村も今は唯(ただ)雨降り溝に水が流るる
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雅(みやび)やか川面(かわも)に踊る大鷺(おおさぎ)の群れには音も波も立たざる
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嘆かせし藤の枝垂(しだれ)に涙落ち紅雨(こうう)の空は我が心似て
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花冷えて霞(かすみ)の衣(ころも)待ちぬれど白粉(おしろい)つける初春の朝
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紅葉落ち枯葉も朽ちて似たり咲く楓(かえで)の色は春の兆しか
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幻か水面に浮かぶ鳥居とて潮が引ければそれ現(うつつ)かな
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