現のなかで死んだ鳥は泡沫
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これは短歌ですか?いいえ、吐瀉物です。

「クレーターみたいなの」って口内を無邪気に見せるキミにドキドキ
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魂のたしかにあった抜け殻をポケットのなかで優しく包む
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蟬死んで蟬死んで蟬死んで蟬死んで白雨で流して晩夏
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輪郭に線を引いたか何故なにゆえに夜の道行く背中は暗い
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お布団を地球に見立てて三毛猫は南極の地で月と眠るか
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誰に見せるわけでもないのにペディキュアを塗るとき心は等しく平
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「曖」「昧」もどちらも私 我思う故に私にIはあります
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IMy まぜてぼかしてあたらしい主線をひいてわたしをつくろう
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夜の街 街頭照らす足元に短歌という名の吐瀉物を吐く
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透明な傘を海月くらげとしてキミとわたしで捕食されませんか?
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黄身のない卵の存在理由レーゾンデートルを白紙で提出します、さよなら。
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貰ったら送りかえすというマナー、もしくは政治という名前のラブ
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布団教 入りませんか どなたでも あなたの生も死も包みます
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「コンセントだってセックスできるのに。蛸足配線なんてヤリマン」
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六月の風のぬるさに近かった 半目で眠るあなたの吐息
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「あれ」が「これ」になるよう「あれ」が「これ」だよと言い続けて「これ」になった「あれ」
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ひっとりと掌にのる雨蛙 重さでお前が生きていると知る
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表情がわからないからいつもより口角上げる マスクの下で
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今日が明日だと気づくとき→「じゃあまたね」「ばいばい」のあとの珈琲の温度
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ぼくたちはごみ袋にいてカラス避けネットに守られていたりする
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「あ」と言えば「愛」になりつつあるスマホの予測変換みたいな恋だ
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ライオンのたてがみ口に含んだら雨のにおいが広がって夏
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バックれて海。 浜辺にはあしあとを流してくれる波があるから
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