Utakata
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うちゅうじん
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うちゅうのひとです。
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灼熱のベンチで 水を流し込み
summertime
(
サマータイム
)
とジャニスを真似る
3
白鷺も翔ぶこと忘れ コンクリの川底歩く 水遊びの日
5
川縁
(
かわべり
)
のベンチに座り 曇天の風を浴びつつ 仮面を剥がす
5
銀管を歩き集いしマテリアル
己
(
おれ
)
の
躯
(
からだ
)
の
貌
(
かたち
)
をつくる
3
青空に向けて 翼が人の夢よしなしごとを詰めて飛び立つ
1
「気にするな、赦せ」と笑みがどやどやと 振り上げた腕そのままに
欠伸
(
あくび
)
1
シベリヤの白カンバスに 黒い蛇光照らされ鱗輝く
1
四十年
(
しじゅうねん
)
街の盛衰見届けて ブルーシートをその身に纏う
5
ぶら歩き 亀の子
束子
(
たわし
)
の工場抜け 庚申塚で都電眺める
2
賃仕事 心に開いたその穴を 埋めてくれるはフライドポテト
4
心にもないことを云い 下げたくもない頭下げ ポタージュを飲む
2
黒猫にまぶたをかかれ目を覚ます ふたりで座りサッカーを観る
2
満点を目指しくたびれ 湯気の立つ頭で掛ける
零
(
ゼロ
)
を捺したり
1
拳銃
(
ピストル
)
をこめかみに当て また咲くか分からぬ蘭の鉢植を見る
2
高橋の 和巳を一三と勘違い 無知のとちりに童子も逆さ
1
あせるなよ、あせるな、と呼ぶその声が 雷鳴りし
雹
(
ひょう
)
のごとしよ
2
筆を執り 塞の川辺で文流し
掌
(
て
)
に睡蓮の葉がひとひらり
0
バラバラな顔 深鍋に放り込みペンキをまぶし
焜炉
(
コンロ
)
を点ける
2
白樺の林雪降るけものみち プロコル・ハルムの曲が恋しい
1
鏡見て 喜怒哀楽を作りつつ 鼻の頭の
面皰
(
にきび
)
を触る
6
光線と囃子の音に映える芝 空高く飛ぶ
白玉花火
(
しらたまはなび
)
2
顔も手も髪も神から借りしもの ありのままなく
唯
(
ただ
)
役をなす
0
赤井川駅のホームで 三月の陽気と雪の山肌を描く
2
一張羅汗に浸され くたびれて歩いて帰る ああ夏だよな
4
夏の日の瞼の重い昼下がり 洗濯物はとりどり床に
3
猫まねて 伸ばし縮める腕と脚 油のきれた膝の鳴る音
5
泡盛を喰らいて寝起き 夏の空 青くじりじり肚には鉛
3
板橋の柵にもたれて 缶酒に口をつけつつひとり夜桜
3
燕の巣?椋鳥かもな バス停の待合小屋に小鳥が暮らす
4
曇天の空の重さは如何ばかり ナラトド沈む野付の荒野
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