うちゅうじん    フォロー 30 フォロワー 30 投稿数 58

うちゅうのひとです。

灼熱のベンチで 水を流し込み summertimeサマータイムとジャニスを真似る 

白鷺も翔ぶこと忘れ コンクリの川底歩く 水遊びの日 

川縁かわべりのベンチに座り 曇天の風を浴びつつ 仮面を剥がす 

銀管を歩き集いしマテリアル おれからだかたちをつくる 

青空に向けて 翼が人の夢よしなしごとを詰めて飛び立つ 

「気にするな、赦せ」と笑みがどやどやと 振り上げた腕そのままに欠伸あくび 

シベリヤの白カンバスに 黒い蛇光照らされ鱗輝く 

四十年しじゅうねん街の盛衰見届けて ブルーシートをその身に纏う 

ぶら歩き 亀の子束子たわしの工場抜け 庚申塚で都電眺める 

賃仕事 心に開いたその穴を 埋めてくれるはフライドポテト 

心にもないことを云い 下げたくもない頭下げ ポタージュを飲む 

黒猫にまぶたをかかれ目を覚ます ふたりで座りサッカーを観る 

満点を目指しくたびれ 湯気の立つ頭で掛けるゼロを捺したり 

拳銃ピストルをこめかみに当て また咲くか分からぬ蘭の鉢植を見る 

高橋の 和巳を一三と勘違い 無知のとちりに童子も逆さ 

あせるなよ、あせるな、と呼ぶその声が 雷鳴りしひょうのごとしよ 

筆を執り 塞の川辺で文流し に睡蓮の葉がひとひらり 

バラバラな顔 深鍋に放り込みペンキをまぶし焜炉コンロを点ける 

白樺の林雪降るけものみち プロコル・ハルムの曲が恋しい 

鏡見て 喜怒哀楽を作りつつ 鼻の頭の面皰にきびを触る 

光線と囃子の音に映える芝 空高く飛ぶ白玉花火しらたまはなび 

顔も手も髪も神から借りしもの ありのままなくただ役をなす 

赤井川駅のホームで 三月の陽気と雪の山肌を描く 

一張羅汗に浸され くたびれて歩いて帰る ああ夏だよな 

夏の日の瞼の重い昼下がり 洗濯物はとりどり床に 

猫まねて 伸ばし縮める腕と脚 油のきれた膝の鳴る音 

泡盛を喰らいて寝起き 夏の空 青くじりじり肚には鉛 

板橋の柵にもたれて 缶酒に口をつけつつひとり夜桜 

燕の巣?椋鳥かもな バス停の待合小屋に小鳥が暮らす 

曇天の空の重さは如何ばかり ナラトド沈む野付の荒野