うちゅうじん
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うちゅうのひとです。

灼熱のベンチで 水を流し込み summertime(サマータイム)とジャニスを真似る
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白鷺も翔ぶこと忘れ コンクリの川底歩く 水遊びの日
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川縁(かわべり)のベンチに座り 曇天の風を浴びつつ 仮面を剥がす
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銀管を歩き集いしマテリアル 己(おれ)の躯(からだ)の貌(かたち)をつくる
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青空に向けて 翼が人の夢よしなしごとを詰めて飛び立つ
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「気にするな、赦せ」と笑みがどやどやと 振り上げた腕そのままに欠伸(あくび)
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シベリヤの白カンバスに 黒い蛇光照らされ鱗輝く
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四十年(しじゅうねん)街の盛衰見届けて ブルーシートをその身に纏う
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ぶら歩き 亀の子束子(たわし)の工場抜け 庚申塚で都電眺める
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賃仕事 心に開いたその穴を 埋めてくれるはフライドポテト
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心にもないことを云い 下げたくもない頭下げ ポタージュを飲む
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黒猫にまぶたをかかれ目を覚ます ふたりで座りサッカーを観る
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満点を目指しくたびれ 湯気の立つ頭で掛ける零(ゼロ)を捺したり
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拳銃(ピストル)をこめかみに当て また咲くか分からぬ蘭の鉢植を見る
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高橋の 和巳を一三と勘違い 無知のとちりに童子も逆さ
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あせるなよ、あせるな、と呼ぶその声が 雷鳴りし雹(ひょう)のごとしよ
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筆を執り 塞の川辺で文流し 掌(て)に睡蓮の葉がひとひらり
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バラバラな顔 深鍋に放り込みペンキをまぶし焜炉(コンロ)を点ける
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白樺の林雪降るけものみち プロコル・ハルムの曲が恋しい
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鏡見て 喜怒哀楽を作りつつ 鼻の頭の面皰(にきび)を触る
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光線と囃子の音に映える芝 空高く飛ぶ白玉花火(しらたまはなび)
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顔も手も髪も神から借りしもの ありのままなく唯(ただ)役をなす
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赤井川駅のホームで 三月の陽気と雪の山肌を描く
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一張羅汗に浸され くたびれて歩いて帰る ああ夏だよな
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夏の日の瞼の重い昼下がり 洗濯物はとりどり床に
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猫まねて 伸ばし縮める腕と脚 油のきれた膝の鳴る音
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泡盛を喰らいて寝起き 夏の空 青くじりじり肚には鉛
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板橋の柵にもたれて 缶酒に口をつけつつひとり夜桜
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燕の巣?椋鳥かもな バス停の待合小屋に小鳥が暮らす
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曇天の空の重さは如何ばかり ナラトド沈む野付の荒野
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