倉庫
カントリーマアム小さくなったよねって遮断桿がしなるのを見てた 1
面接で落ちた大学前を通ってチェーンのインドカレー屋に行く 1
変わらないってうつくしいこと未開封賞味期限切れのコカ・コーラ 2
おとといのカレー美味しい こうやって古ぼけていくんだろう全部 4
俺だけが真冬みたいな服を着て閉店ぎわのTSUTAYA ひとりだ 10
抜け出した先でもたぶん迷子だよひかるパジャマがずっと眩しい 1
ひかり漏る前髪を切る ひかれないひかれないけど君と目が合う 2
コンビニで手持ち花火を買い込んで歩むぼくらは季語だったよね 20
あなたって汚れたいんだと思ってた白いTシャツばかり着るから 7
六畳に忍びこむ夜をぼくたちはネットスラングで溶かしあったね 3
感情のアイスクリーム屋さんです、ごめん優しい味はうりきれ 5
なんてったって悲しみは悲しみなんだ成長とかはないので黙れ 6
晩春の桜みたいに僕たちは舞ってるんじゃなく散ってるんだよな 1
「風呂!」と言われて階段を駆け下りる その勢いで生きてゆけたら 11
種無しの西瓜みたいなさみしさがずっと襲ってくるから困る 7
ぼくら雪のように溶けて流れてくから海にきみの名前つける 3
水たまり飛び越えた先がらがらのジャスコできみは光っていてくれ 4
コンビニがまたひとつ減り大さじですくった夏もまたこぼれてゆく 2
あ、と言う間に過ぎていくね、汚れたconverseがよく似合っちゃってるね 3