伊東    フォロー 9 フォロワー 12 投稿数 45

おとといのカレー美味しい こうやって古ぼけていくんだろう全部 

台風で落ちた鉄橋を見に行こうと連れ出される九月の終わり 

俺だけが真冬みたいな服を着て閉店ぎわのTSUTAYA ひとりだ 

窓際のきみの席だけ日が差して羽虫みたいに惹かれてしまう 

抜け出した先でもたぶん迷子だよひかるパジャマがずっと眩しい 

ひとりづつ熱を返して順番にあとのまつりへ向かってください 

最高の夏最高の夏へゆくなるべく白い服を選んで 

‪ひかり漏る前髪を切る ひかれないひかれないけど君と目が合う 

‪めのまえを駆けたミニカーに小3の僕が乗ってた(わらっていました) 

‪外灯をまばらに置いた街道に誰かのゲロが光ってた(ような) 

‪ツナ缶を水でかさ増すいつまでも将来の夢とか言ってる 

‪夕暮れで見えなくなった表情をスクラッチみたいに削ってはずれ 

‪コンビニで手持ち花火を買い込んで歩むぼくらは季語だったよね 

‪蟻の巣にスクイズの水流し込みここに等しく夕立をよぶ 

‪新聞紙 むかし起きたであろうデモめがけて西瓜の種はきだす 

‪あなたって汚れたいんだと思ってた白いTシャツばかり着るから 

きみに会うまで人生を早送りしてしまったので九九ができない 

‪眩しいよ薄明のなか文化祭みたいに笑うきみは人妻 

‪電灯を等間隔に跨ぐきみ分かりやすさにつかまらないで 

‪六畳に忍びこむ夜をぼくたちはネットスラングで溶かしあったね 

‪群青につかまりました当機体はまもなく号泣いたします 

感情のアイスクリーム屋さんです、ごめん優しい味はうりきれ 

滅亡のチャイムが鳴ったら肩を組みきみと行進する夕日へ 

謝ってるとき思い出す あの部屋でひとり冷えてる桃の缶詰 

‪なんてったって悲しみは悲しみなんだ成長とかはないので黙れ 

‪散りかけた桜の下に埋められる雰囲気だけのタイムカプセル 

‪三限にTVをテレビと読んだ君まだ光り輝いていますか 

‪窓際にここぞとばかり押し寄せる波なみだ目の怪獣がいる 

‪矜羯羅がってる配線をそのままに明日雨が降る予感と眠る 

‪晩春の桜みたいに僕たちは舞ってるんじゃなく散ってるんだよな