紅志野みのり  フォロー 6 フォロワー 5 投稿数 10

今年二月から詠みはじめました。短歌をこよなく愛する茶人。

生きてさえいればいいのよ頬つたう雫に意味ももたせないまま 

「行かないで」サロメは悪女の皮を捨てオフィーリアのごと涙と心中 

空腹を和らげるため吸うシンナーのにおいが僕の生である 

さよならも言わずに消えた赤い口やさしさだけじゃ辿り着けない 

あなたが選んだあの人は絹のハンカチ 私は木綿 そう、木綿 

愛という言葉なんぞに泣かされて爪でつらぬく手のひら、生きて 

処女にしか懐かぬというユニコーンの角で自傷していたあの子 

客よせのパンダになれと黒ぬったニセモノでした ぼくはしろくま 

生きること、死ぬこと、どちらもしくじって帰れないなら私を呼んで 

恥ずかしくなるほど寂しいあの頃のわたしは過去で撮れるのは「今」