羽莉  フォロー 2 フォロワー 2 投稿数 8

まぼろしの夜に似て静謐

唇にフェイクの熱を差し入れて 鏡に虚勢をぶつけてみせる 

指先に灯る熱すら知らなくても 構わないのと嘯く午後に 

首筋にボディミルクを滑らせて わたしは女の殻へと逃げる 

踵から五センチ空へ近付くと 昨日別れた男は彼方 

ビー玉を転がすときの音に似て ころころころころセブンティーン 

くすりゆび瞼のうえで滑るとき可愛い彼女はオートクチュール 

花の色 密度に溺れる想いさえ揺れて消えゆく淡いまぼろし 

索漠とした風景の切り取り線あなたの足音聞き分けるすべ