Utakata
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ぬんか
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1
2
誰よりも心配症のきみだから もう年末の掃除計画
7
褒めて欲しい? 言葉が思いつかないよ もはや私の一部なんだもん
4
「批判では、ない。冷静に。」言い聞かせ いざ後輩のご意見聞きへ
6
髪先の
滴
(
したた
)
り落ちるしずく見て なんとか今日を生き延びれたと
9
朝ラッシュ 操作盤前の空間 開閉ボタン押さぬ意地あり
4
落葉
(
らくよう
)
のように空舞う
蜻蛉
(
とんぼ
)
らよ
BGM
(
ビージーエム
)
は終焉の
蝉
(
せみ
)
9
首
掻
(
か
)
いてロールシャッハの染みふと浮かぶ わたしっていったいどんな人だっけ
9
ふと
他者
(
ひと
)
のために生きたいそんな夜 自分のご褒美 迷ってる夜
9
楽しんでお金もらえる幸福よ 仕事大好き
皆
(
みな
)
にはないしょ
9
あらワタシ 太陽専門の身ですのよ 雨、
我
(
われ
)
関せず 日傘お嬢様
7
やめてよね、ママだねなんて言わないで 光るデンモク シナぷしゅ音頭
4
30
歳
(
さんじゅう
)
で
独
(
ひと
)
り
だったら結婚ね 淡く
霞
(
かす
)
んだ ローファー
2
足
(
にそく
)
7
ガラス
片
(
へん
)
親指ちくり突き刺して 怠惰のせいよ後悔なさい
3
荒れ模様 駅構内はわたしだけ 異世界かしら スキップしよう
7
完璧を演じるアイドル眺めつつ ぼんやり願う イデア界入り
5
「古絵本まだ取っとくの?」母に問う「また読まれる日がきっと来るでしょ」
9
むせ返る熱気の中に ひとかけの冷静さあり 帰りゆく夏
12
ぐしょぐしょに潰された日々許すまじ 無条件の愛 会いたくて涙
8
残り香の染みた紅茶を含むたび 張り裂ける胸 お父さん なぜ
9
力抜け
皺皺
(
しわしわ
)
なきみ見たかった 泥で固めた虚勢崩して
6
愛そうと努力してたの知ってるよ そうかあなたも愛されたかった
8
踏み出せない 意気地なしのきみ 目を伏せて 「暑いからまた今度にしよう」
5
なんでなのどうしてわかってくれないの あたし、がんばれているのかしら
6
夕暮れの静かな
路
(
みち
)
の片隅に 緑の稲の香り漂う
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