Utakata
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切腹
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きりはら / 腹を割り話せるようになるまでの わたしの命における解釈
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おいていかないでと縋る手もいつか少し振られて見えなくなる手
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吸い込んでつめたい肺で思い出す呼吸法(あるいは夢のこと)
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通過駅 風 待合の椅子だけは懺悔室のイメージで冷えて
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きみという重石を失ってさえも地球は同じ速度でまわる
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あらかじめあった切れ目にしたがっただけだからぼくたちのお別れは
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臨海、青すぎる光できみの白雪の肌は繋いだ指先は/yukinoへ
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唇の熱がわかったなら最後 ロシュ限界でこわれるすべて
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お試しのシャンプーみたくひとまわり小さな臨死体験として/眠り
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青春は過剰に引き延ばされ続けモザイク調になって終わった!
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はじめからぜんぶおわっていたみたい滅んだ星の残光みたい
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夕空に浮かぶ羊を数えれば稲穂を揺らす寝息だ、夏の
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椅子を蹴る前に地を蹴れ 命綱として愛せよ結ばれた縄
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よく振ってお飲みくださいわたしのことは振ってください
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やさしいひとにやさしくできなくなって明日桃の剥き方をわすれる
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光らない薬指でもペアリング接続されて恋、ヘッドホン
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もういないひとを象るようにして八月三十二日を探す
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血液を波が流してぼくたちを海にするとき耳の貝殻
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返信のないメッセージ 電信を通る天使のパッセージ
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なんか、もう、胡瓜も茄子も高くてさ、ごめんね母さんこんな娘で
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きみとなら何処へでも、って靴擦れの赤をも知らぬ真白の足で
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はい・どちらかといえばはい・わからない・わかりたくない・こどもでいたい
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今日はもうさよならしよう 走馬灯の十二秒目で待っているから
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覆水はぼくの見ていた逃げ水でゆく宛もない煙草のけむり
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母さんが迎えに来たから設計図のごと燃やしたバベルの積木
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きみがあの隣のクラスのA君と林檎の飴を食めば失楽
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人はみな平等らしい天国に続く階段 スロープはない
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ねむれない夜はいつでも金糸雀が百四十字の愛を囀る
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スーサイド・マニュアル ぼくらに完璧な
(
詩
)
死
と絶望は与えられない
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トンツーのリズムで吐いた
救難信号
(
メーデー
)
をあなたは素敵な
詩
(
うた
)
だと言った
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強がって咳のひとつも出来ぬまま大人になる(v)息をしてもひとり
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