Utakata
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灯子
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JKによる世界観測日記
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10年を繰り返したら終わるんだ。
繰り返したら、
(
nowhere
)
繰り返したら。
(
nowhere
)
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この部屋でちいさなわたしはままごとし、大きな私は受験勉強
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死んでいる間に君の夢を見た 鳥が鳴いてる窓が濡れてる
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日焼け止めの油のにおいで思い出す 音信不通の友人のこと
6
二回目の十七歳の夏が来る 昔の星をじっと見ていた
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お刺身につま菊のせた人がおり、人はこんなに人に囲まれ
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承認と愛は別物なんだ夜 あたまの中で何度も未遂
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半袖にしたよツツジが咲いたから 次の桜の頃には
成人
(
おとな
)
12
「今ぼくがぼくの意識を失えば宇宙全部が爆発四散?」
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湿ってた窓を開けたら街道をバイクは走り一つの社会
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一年間ネームレスだった街路樹に答え合わせのような花びら
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余さずに理解り合いたい孤独には監視カメラを心の中に
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手帳には「謙虚で明るい人になる」 とか書いたけど、それ私じゃないね
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世界から人がすっかり消えたって、きみにはギター続けてほしい
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ドビュッシー聴いてみたけど目は冴えた 生まれて死ぬまで人間独り
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白色のデスクライトに照らされて砂漠みたいに重たい布団
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カラオケでこっそり録った歌声を消してしまって悔やむのも夜
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失敗した自己紹介たちだってあの時必死に考えたんだよ
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今週も怠惰なわたしはお土産のケーキを食べて泣きそうになる
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傘越しに叫ぶよにして行く道は振り返ったらそこに無いから
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青信号なのに歩道橋のぼるとき振り返らない青いステップ
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ひとりきりの夜に長針見つめてる 君がぶら下がって時を止める
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街道を爆走してく壮年の自転車カゴに彼の生活
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車窓から差し込む恒星の熱は、白く凍った視界を解かす
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傘越しで見えなくたってわかっちゃう、笑い堪えた親友の顔
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考える 小さな漁港に昇る月は新宿でだって輝いている
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後輩にもらった色紙読み上げて歩く高二の春の家路を
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この星に生きてることを確かめるように縮めるGoogleマップ
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アスファルトのきらめきだけで冬だってわかる気がした信号の前
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ギリ遅刻? 靴下落ちる足元の冷えた都営に差し込む朝日
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