Utakata
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由宇
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青色と切ない歌に弱いです。活字はごはん。短歌おいしい。
ほらまただ瞳の中で星はじけ君は画面ばかり気にかける
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肌を突き刺すような雨のなか飛び出したセーラー服を忘れない
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薄皮一枚とブランドの革どう違うの諭吉はぢつとこちらを見つめる
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ハロウィンの主役ジャックオーランタン口から弾丸撃ちそうだ
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窓震わす怒鳴り声テレビから流れる曲を「悲愴」と名づける
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彼女は言う強引な人が好みなの少し八重歯を覗かせわらう
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ちかちかと蛍火やわく辺りを照らしてる 豆電球が恋しい
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この家は透明な檻のようなんだ呼吸できずに胸元つかむ
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つり革にぶらさがつてひたと思ふ嗚呼彼女のストラツプになりたし
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食べる手が止まらないから袋開け私のお腹は不安でいっぱい
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遠雷
(
えんらい
)
に震えてしまう 階段を上がる音に似てるから
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景色が早送りしたジャングルジム 「キケン」だから太陽に溶かされたらしい
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指先で
溢
(
あふ
)
れることば紡ぎあげいつしか蜘蛛のいとにとらわれ
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子猫を包んで舞い上がるカーテン、しわの寄ったベッドでくしゃみを三回。
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慣れないヒールで爪先が痛いポケットで
LINE
(
ライン
)
が
涼
(
すず
)
やかに鳴る
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熱すぎるうどんとコーヒー流し込み明日にさよならしましょうね
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履歴書の真白い枠に向き合ってもう何度目かな私の人生
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指先が冷えてシーツを泳ぐ真夜中に 光る画面に手を伸ばす
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