Utakata
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花木たかお
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投稿数
20
ちょうど今日買ったばかりの来年の手帳にあなたの式を記す
8
鶴橋の高架下の書店が消えた見るまでは在る星で生きてた
5
大丸で君のリップと花を買い案内板の「海側
→
」へ出る
9
独り身の六畳間から連れてきた座卓に君の味噌汁の熱
15
混んできた車内に次の駅で会う貸した詩集を読んでいる君
7
花束と余韻を抱いて二十九時始発の駅に五時の人々
10
滝という肺を広げる目的地オルタナティブな胎内の音
9
睡眠と永眠を嗅ぎ分けられず夜にあやされ赤ちゃんは泣く
11
婚姻届は夜間も出せるから
A
M
0
:
0
0
(
ラブオール
)
からラリー始める
12
長電話 朝刊配る音がする午前三時にかくまわせてよ
7
車窓には闇夜に同化した僕が飛んでく街に裂かれずにいる
8
不可逆な冷めたコーヒーの細胞をキリマンジャロに帰したげてよ
6
秋もどきスタバでホットを選ぶ朝 惣菜パンに熱をあげたい
9
「この紙は
100
%再生紙」千羽鶴だった卒業証書
10
重力がたぶらかす起床
網膜
(
もうまく
)
に今日初めて入る色はあなた
10
湯屋帰りアスファルトの
香
(
か
)
さやかなり無用に済んだ傘を忘れて
16
プロポーズ家路についたカーナビの「おつかれさまでした」星月夜
10
抱き終えて前より胸が寒くなる犬は火だから飽かず眺める
5
鴨川に等間隔の
七対子
(
チートイツ
)
檻の孔雀の里はガンジス
7
河川敷土曜の昼の缶ビール猫の体外に閉じ込められて
5