あんぽんたん
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甲斐もなく 下手な言葉で 君を詠む ただ掃き溜めの 塵と消ゆとも
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他の者に 想いを寄せる 君知れど 想わぬことの えもあらぬかな
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厨房に 自由捨て入(い)る 休日は 遊ぶ金も 貯まりゆくのみ
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秋風や 髪の毛揺れる 君の背は 追えど届かぬ 月の如し
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朝焼けや 橙に照る 山際は 慣れぬ土地にも 故郷を見る
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消えまじな 取るに足らぬ 思ひ出の 君の歩みし 道途切れども
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黒を消す ネオン銀河が 午前二時 得体の知れぬ 胸の焦燥
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ペン回す 退屈しける 自習室 空想描けど 数式書かず
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逢わずして 知らで過ぐさば よかりけり 君を想ひて 泣く夜もなく
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他の者と 語らう君を なお想ふ 口出す筋の なきと知れども
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自転車を 友に会えると 踏み漕ぎて 憂鬱飛ばす 連休の明け
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心血を 注ぎし作品 片手間の 己が遊びに 埋もれ行く謎
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飛び跳ねど 届くことない 大空も 水に浮かべて 捕まえてやる
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また母の 「弁当出して」に 空返事 弁当箱は 今日も鞄に
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「やってやる」 理想論者を 飛び出して しゃがれた声で 魂を叫ぶ
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趣味なれど 評価の数に 左右され 一喜一憂す 承認欲求
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何気なく カレンダー切り裂く 指先は 堕落した日を 今日も捨て行く
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後2分 休憩待ち侘ぶ 学生の チャイムに先立つ 筆箱の音
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雨降りて 親の送迎 いつからか 当たり前と 疑いもせず
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外出に  母の買いし 服着れば 友大笑いす バブルセンスよ
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君がため 白き菊の 花手向け 永遠に眠る 貴方に寄り添う
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危険だと 言われ減りゆく 古遊具 記憶となりて な消え去りそ
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久方の 祖母の白頭 孫忘る だに残らなむ 祖父の顔と名
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青春の 過ぎし思ひ出 影を抱く 知らぬ君には 異国の文化か
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校門で 「また明日ね」と 何度目の 保証書のない 未来を契る
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友降りて 独り電車が 騒音の 煩わしきと 思いけるかな
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小腹空き 昼には早しと 思えども サービスエリアで 父とラーメン
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親実家 夜(よ)の縁焦がす 朝焼けは 幾度眺めど 飽くこと知らず
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友がため 土産買えども 腹に消ゆ 我慢すべきと 思いしものの
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幼少の 退屈しける 移動時間 大人の旅は 瞬きの間に
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