Utakata
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ありがおとうふ
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お互いに(なんだこいつ)と裏口へ抜ける朝ごとに巣網を破る
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満席に実る柿の木へ夕日 世界を踊らすミラーボール
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ところによれば棋士は言う すべての駒は守りにも攻めにもなれる
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用意しておいた「しょうがなかった」を使わなかった誰かは使った
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冷たきは私に生があるゆえに朝の便座の上に座れば
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ボタン式信号なかなか変わらずに このままだったらどうしましょう
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遮断機が上がるまで待つ二人乗り エンジン、軌条、心音、鼓膜
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自分の感覚を自分の言葉だけでは信じられない時代 いいね
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「がんばりたい」ひとりでいるとわからなくなるだろうから梨を剥きます
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追いチーズしようぜ 雨は降り続く光が遠いひとつきの月
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どことなくあなたと暮らした町に似る片側一車線のこのカーブ
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出入り口際のカウンター誰かが帰路へ立てば秋風
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責めすぎてしまう時には豆を挽きメロンパンの耳を齧りましょう
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報われず変われなくても秋の空 たくさん食べて午後も頑張る
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「この街はいいところ」だって言い続ける背負わされる幸せ感
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休んでねで休めることができたならやめられないので食べてます
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白菜のミルフィーユ鍋を整える 褒めると叱るはむずかしい
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「飲み物も買ってくるね」チョコ味のチュロスを二本持つ人になる
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それぞれの実家の手法を持ち寄りて【わたしたち風お好み焼き】
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サボることも行動力のひとつだと猫語で車のボンネット
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もう誰も傷つけたくないと傷ついていたのかもティラノサウルス
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たまにほら全部やめたい離れたい隙間があるからこその木漏れ日
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ぼんやりと寂しい気楽さっきまで虹が出ていたこと伝えたい
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この夏の役目を終えたカレンダー裏に児が描く虹色の魚
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続くことの中に続けることがあり鳶は飄々稜線を越す
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忘れてたこと思い出せそうな秋の風 ジャングルジムからの見晴らし
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商店街離れ海鳥の羽音ふたりは耳で呼吸する貝
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「日焼けした?」春のわたしを知る人と夏のA2出口で落ち合う
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間借りした蜘蛛の住処が点在のひとつとなった雨宿り
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これが普通あたりまえに合わせるとずっと小走りの複合拍子
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