猫小路葵
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赤白のクレーン二基が向かい合い求愛ダンス鉄骨ヶ原
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面の皮どころではない骨組みを整形したい骨格ウェーブ
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Aのキー猫が長押し「あああああ」いまだ変換候補のトップ
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ウィークをたたかい抜いた人の顔シルバーというよりいぶし銀
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あの橋を渡り「あの日」に逢いにいく街灯ともる岬は薄暮
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むらさきの夜(よ)のあけきらぬ黒々と樹々の浮かべる湖(うみ)はカンバス
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宇宙より迎えの船の来たるごと富士の白嶺(しらね)に浮く吊るし雲
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ポケットをたたくとふえる歌を聞きいつも思ったマジそれほしい
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宝石か星のかけらか琥珀糖(こはくとう)つまみ食いする子は小悪党(こあくとう)
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粒あんが好きだけれどもこしあんも外せないのよどうすればいい
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今は無きあの店をよく思い出すビルの二階のフォンデュ・オ・ショコラ
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憧れのラデュレ初めて買った日は胸ときめいてパリ遥かなり
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古駅に今もついてる壁のシミ初デートの日あの前で待った
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かけなさい、そう言われたらどうします? 腰掛けるのか走り出すのか
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赤子泣く声切なくて胸痛しねんねんころりおころりよ
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人の家覗きたくなる窓の中まるで絵本をひらくかのごと
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ホームから見えぬ子に向け手を振った新幹線の窓滑りゆく
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送り出す子が乗り込むや新幹線ふいに姿を見失う窓
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ストリートビューに写った窓の猫いまもいるかなもういないかな
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友を待ち窓から外を見張る子よ帽子水筒準備万端
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歌うよに咲く日輪(にちりん)の向く空よどこまでも澄めとこしえに澄め
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国道の向日葵ゆっくり見たいのにいつも信号青なんだよね
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切り花の向日葵二本瓶に挿す八日目の朝枯れてさよなら
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君のいた小径をひとり訪ね行く向日葵だけが変わらずに咲く
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光差す珊瑚野原を一人旅泡立ちのぼる夏の朝凪
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日が昇る水平線に金の道辿れば会いに行けるだろうか
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給食を食べ切るまでは席立てず掃除の埃舞う中ひとり
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この声を失くしてもなお逢いたいと願ったひとはわたしを見ない
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