Utakata
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k-keita
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28
だらしなく開いたこの生温い手を握ってくれる手はもうなくて
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ポケットのなかに切符があることをたしかめていたきみのてのひら
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山頂の空き缶蟻が集ってる虫が苦手な誰かの記憶
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カラオケで君のジュースは氷無し 先輩の下手な歌聴く25時
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空の缶中身あるかと傾ける思い出すのは宅飲みの君
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朝6時寝慣れぬ布団で目が覚めるチェックアウトの朝の寂しさ
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肝試し吾は友の腕にしがみつく ところで誰だ?この腕の主
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埃っぽい部屋でくしゃみを一つしてあなたの気配を求め横たわる
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ノイキャンで消えた君の音イヤホンを外してももうきっと聞こえない
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共にいたい絡まりきつく結ばれたこの結び目が解けるまででも
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「人」を「入」と間違えて書いて赤くなりはにかんだ君のその愛嬌で
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履歴書のPR欄に書いてやる君の隣にいれた事実を
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閉店後スーパーの暗闇に光るセルフレジの光の愛おしさ
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逃げ出してしまえペットショップのゲージ突き破って遠吠えをしてくれ
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庭の草日を浴び光る 大きく笑った日の君を思い暮らす ひとりで
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ひぐらしの鳴き声が止むその日まであなたを想い暮らすのを許して
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手を振ってわかれ入った改札に弾かれたのを見られてないかな
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改札の外で背を向け歩く君 確かなものはこの手の温度
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いまひとり膝を抱えて凌ぐ夜 耳鳴りの音を音楽にして
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戻らなくてもいい花火が散ったらもう同じものが見れないように ただ
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去年見た花火のことを思い出すついでに君を想う仄かに
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紙袋底に残ったやけに長いざらついたポテトのようなさよなら
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ともだちのともだちとともに立つ改札 エアコンの風がやけに冷たき
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心だけ亡くして眠る夜はもう海馬にきつくまとわりついて
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今更もう言えない明日も明後日も挨拶だけでもよかった ひとり
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この先がどうなるかとか知らねえが 今はとにかくからあげおいしい
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取り戻せないとしてでもどの顔も消えちゃいけない この残り香も
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エンターキーに宿る何らかの快感を体現したのがあの手の温度
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