Utakata
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比呂子
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私にとって短歌とは
折にふれ 季節にふれておりおりに 見知らぬ人にも言葉かけゆく
と思っています。多くの歌友の歌を読ませて頂きたいのでどうぞよろしくお願いします。
夜半の秋 人も疎らな無人駅 月影踏みて家路急ぎぬ
23
吹き溜まり もみじ落ち葉に風さわぎ 掃けばカラカラ秋の歌声
25
吾が里の 予科練跡地を通るたび 若き貴様の魂歌聞こゆる
25
「
達
(
だち
)
と
同士
(
どし
)
」呼び合ふ仲間と共にあり 八十路も終わる年になりたり
31
暦にて 立秋の字に
一日
(
ひとひ
)
ずつ 秋に出会える喜び見つけ
26
若人の ひたすら球を追う姿 流す涙は真珠のごとし
27
狭庭辺に
頭
(
こうべ
)
を垂れし
百日紅
(
さるすべり
)
ご先祖様を迎えて揺れる
25
大空に 書いてみたいな太筆で 「平和」の二文字
真青
(
まさお
)
の中に
25
蓮華
(
れんげ
)
田の 花を摘みては首飾り まぶたの奥に夕焼けこやけ
25
雨上がり 木の枝を這うカタツムリ 銀糸ひとすじ光らせながら
23
奉納の 子ども相撲の始まりて 鎮守の森は
発気揚々
(
はっけよいよい
)
26
「ひざこぞう」 転びし吾が子にどくだみを 貼りし昔の白き花びら
20
紫陽花
(
あじさい
)
の 咲きし
小路
(
こみち
)
でペダル止め あの紫をまた振り返る
28
咲きつゝも 散る
浜朴
(
はまぼう
)
の
一日花
(
ひとひばな
)
若くて逝きし人を想へり
22
折りおりの 季節運びし潮の香よ この地のご縁 吾が
一生
(
ひとよ
)
なり
16
こんなにも 重たきを知る表札の 掛け替へたるは
亡夫
(
つま
)
の命日
21
過ぎし夏 失せし自転車
草叢
(
くさむら
)
の
朝露
(
あさつゆ
)
纏いコオロギ乗せて
17
ともがらと 祭り支度の帰り道 足下照らす待宵の月
20
炎天下 ふくろ被りし梨の実の 我慢の日数幾日ばかり
17
はまぼうの 花咲く岸辺訪れば 葦の葉ずれの歌ぞ聞こゆる
20
風鈴の 音色なつかし経りし日よ 日暮れのえんがわ 線香花火
22
蛍追ふ 小川なつかし幼な日よ 麦わらの籠 匂ひ覚へり
18
狭庭辺
(
さにわべ
)
に 一羽の小鳥がパンくずを 啄む仕草に我が手休める
15
漁供養 海の宝よありがとう すべての命に感謝合掌
10
産土
(
うぶすな
)
は やさしき風の吹くところ 幼き日々の土なつかしむ
16